日別アーカイブ: 2014年7月17日

2014 J1 第12節 vsサンフレッチェ広島

F・マリノス 2 – 1 広島

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遠かった、エディオンスタジアム。

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新横浜から新幹線で広島へ。座っているだけなのにぐったりするほどの長い距離。
そこから在来線の横川駅で下車、そして今度は路線バス。
路線バスも長いトンネルを抜けて山のなかへ。そこにようやくスタジアムが。

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平日の夜に広島(の奥地)で開催される試合、マリノスのサポーターも心なしか少なめ……。
いや、少ないと断言できる。こんな少ない試合はそうそうないなというレベル。ましてやリーグ戦。

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この広島の果てのようなスタジアムまで足を運んだ者たちは「すぐりし精鋭」に違いない。
相手に数では劣るが、勢いでは負けない。普段はダラダラと応援しているが、今日ばかりは真面目にやらないと……まずいだろうな。

ワールドカップによる中断期間を経て、Jリーグはいよいよ再開。20140715--5

前半は安定のスコアレス。お互いに決定機を作れない、得点のにおいのしない45分。

後半も緩慢な展開が続くかと思われましたが、序盤から広島がペースを摑み、後半11分に失点を喫する。まだ時間はある。焦る必要はない。ただ、点を取る意欲が感じられない無気力なオフェンスに関してはただちに修正する必要が出てきた。

その得点の前後にこれまで耐えていた雨雲が決壊し、土砂降りに。

流れがマリノスに傾いてきたのは、途中出場の兵藤選手がフィットしはじめてきた頃から。ボールの保持と相手陣地に攻め込む機会が増える。
「これは得点するんじゃないか」
ゴール裏からはサポーターからも期待の声があがる。それでもゴールは遠く、試合時間を示す針が「45」の文字に差し掛かってきた。

広島はマリノスの攻撃から逃げ切れると思っていたのだろう。後半45分、そういうことを確信してもおかしくない時間帯だ。これまでの攻撃の積み重ねがギリギリのタイミングで実を結び、齋藤学選手の見事なボレーシュートがネットを揺らす。その途端、土砂降りのなか椅子の上に立ち上がり、吠えながらタオルを回す。

スタジアムの空気が変わった。広島の選手たちの心がポキっと折れた音が聞こえた。
「あと1点、ロスタイムに取れるぞ」という声が聞こえてくる。これはあるぞ、残り時間は4分だ。アウェイでドローなら悪くはないのだが、マリノスは攻撃のギアをさらにあげていく。広島からは脅威が感じ取れなかった。

試合を決めたのは、後半49分伊藤翔選手のゴール。ほぼ無人のゴールにやさしくねじ込んだシュートだった気がする……というのも極度の興奮でゴールの前後に何が起きていたのかまったく覚えていない。選手達が交錯してボールが伊藤翔選手のところにいったように見えたのだが……。

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激しい雨の降りしきるなか、先制を許しながら後半の追加タイムで逆転勝利。
リーグ再開1発目から非常に痺れる試合となった。ワールドカップを見ていても感じることで、試合の内容が悪くても最後まで諦めない、粘り強いサッカーで最後には勝つ、勝てなくても勝利への執着心を持ち続ける、そういうサッカーで魅せてほしい。

マリノスはそういうサッカーができると思うから。

行きも遠かったスタジアムは、雨のせいで帰りはもっと遠くに感じられた。
ズブ濡れのユニフォームで23時頃ようやくホテルに到着すると「お疲れさまでした」と私服の男性に声をかけられた。こんなホテルにあのすぐりし精鋭の一人がいるのか。
「逆転勝ちでよかったですね〜」
「いや、僕サンフレッチェの方なんで」
……お、おおおお……おつかれさまでした……と声をかけようとしたが僕はちゃんと声を出せたのだろうか。