日別アーカイブ: 2014年11月15日

第6回 神流マウンテンラン&ウォーク (当日編)

前日編はこちら

前日飲みすぎたのかもしれない……4時半に目をさましてからずっとアタマが痛い。

偏頭痛なども普段からないので、頭痛は不慣れで苦手だ。

スタートまでに頭痛が治るとは思えない、困ったなぁ。

朝食はごはんをおかわりするほど快調だったが、頭痛は治まらずそのまま会場へ。

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◼︎最初の1000メートルの登りがキモのロングコース

ここで簡単にコースの概要を。神流マウンテンラン&ウォークは大きく分けて3つのコースがある。

・スーパーシングル・ペアクラス/50km、累積標高差 3,978m

・ロングクラス/40km、累積標高差 2,976m

・ミドルクラス/27km、累積標高差 1,997m

今回出場したのはロングクラス。もっともオーソドックスなクラスだと思われる。

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鏑木さんの前日の説明によると、このコースのキモは西御荷鉾山(11.4km)までの登り。

スタートからここまでで標高1000メートル登ることになる。我慢の区間だ。

これをクリアできればあとはあれよあれよと進んでいくという。確かにここをすぎれば緩やかな登りばかりだ。

ちなみにスーパーシングル、ペアは、ロングのスタートの前に10km、累積標高にして1000メートルが加わる。

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結局頭痛のままロングコースはスタートしてしまった。

頭痛のなか走るのは初めてで不安だったが、ロードのようなペースで走らないのでそれほど気にならない。
(そしていつの間にかゴールまで頭痛のことは忘れてしまった)

最初は神流の街中を走っている。家の前には神流の方々が立っていて旗を振って応援してくれる。

僕らも手を振りかえす、暖かいおもてなしだ。

我々にとって非日常なこの大会、神流の人たちにとっても非日常なイベントなのだろうか。

最初の急登にそなえてまったり進み、神流の方々の応援を楽しみながら徐々に急登エリアへ足を踏み入れていく。

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神流の物哀しいトレイル

先月のハセツネはストックに頼りっぱなしだったので、足だけで進むのは久しぶりだ。

追い越したりもしたが、こんな登りで頑張っても仕方ない。ここはゆっくり、慎重に進む。

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階段に到着すれば西御荷鉾山の頂上まであと少し。振り返ると絶景が広がる。

これは進歩なのかわからないが、キモと言われた西御荷鉾山までの道は思っていたほどきつくなかった(心拍は上がってしまったが)

このピークを抜けると、林道の多い区間となる。

山を登るよりも、林道のほうが精神的にきつい。林道のランはなかなか楽しいと思えない。

中途半端に走って、傾斜がきつい区間は歩く。単調な運動なのだ。

そんな区間を辛抱強く進んでいくと「絶景ポイント」という看板があった。

振り返ってみると、紅葉に染まった美しい景色が広がっているではないか。

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雨がぽつりぽつりと降り始めたが、とても綺麗な神流の自然。

 

ちなみにこの絶景ポイントから数キロ進むと、冷たいビールを提供してくれる私設エイドもある。

このコース、エイドは4箇所なのだが、それ以外に私設エイドが豊富でそれほど水分をもたなくても楽しめる。

とてもありがたかった、この場を借りて御礼申し上げます。

◼︎極上のふかふかトレイルを抜けて天空の集落へ

絶景を満喫したあとは「リタイアするとしても持倉の集落まではいってほしい」と言われていた29km地点の持倉エイドを目指す。

コース最高地点の白髪山(25km、標高1500m程度)を抜けてミドルコースと合流。

そのあとにまっているのはふかふかのトレイルと思いっきり飛ばせる最高に気持ちいい下り坂だ。

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ふかふか

神流のふかふかのトレイルは素晴らしいというが……実に気持ちいい。

今年走ったトレイルで一番走り心地がいい。本能のまま走って一気に下る。

落ち葉の下に木の根っこが隠れているのだろうか、そんなことを気にせずアタマを真っ白にして下る。

下り楽しかった!という声をいろいろなところで聞いた。

この下り坂を抜けて道路に出ると持倉集落だ。

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標高1000メートルにある集落だから天空の里と呼ばれているそうだ

この持倉エイドでぜひたべてほしいと言われたのが、お蕎麦。この集落の方々がいちから作ってくれたお蕎麦が絶品。

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あまりにおいしいのでおかわりしてしまった。

走っているとジェル以外の食べ物はあまり入っていかないが、この蕎麦は格別の味。

そばつゆも塩分を補給できるし、あと1杯はいけると思ったが後続のランナーのことを思い自重。

エイドなのでたくさんの人が集まっているが、鏑木さんの話だと去年までは7世帯だった集落は今年は6世帯になったという。

果たしてこのエイドは、このお蕎麦の味はあとどれくらい続けられるのだろうか。

こういった集落は全国の至るところにあるのだろう。横浜で暮らし、東京で働いていると見えてこない今の日本の側面の一つ。

そんなことを考えながら持倉のエイドを過ぎる。ここまでくればゴールまでは下りのほうが多くなる。

残り12km、少し登りがあるものの600mくらい下っていくのだ。

紅葉に染まる森のなかを駆け抜ける。下り坂だ、駆け抜けるといってもいいだろう。

アタマはどんどんクリアに、真っ白になっていく。気がつけば雨は本降りになっている。

でも体を動かしているのでレインを着るほどではない。最高の下りのトレイルを存分に味わう。

◼︎温かさあふれるゴールへ

街に出ると、ゴールまではあと1km強。

途中の私設エイド(地元の方)が「食べて行って!」というので断りきれず、きゅうりのつけものとラッキョをいただく。

うまい!本当はゆっくりしたかったが、身体がノッているので二つを食べてありがたくエイドから去る。

街頭には地元の方々がたくさんいる。

驚くことに「⚪︎⚪︎さん、頑張って!」と私の苗字で応援してくれる(どこにも苗字は書いていないが)

本当にうれしい。そんな温かさと感謝の気持ちに包まれながらのゴールだった。

ゴールの前にはマイクを持った鏑木さんがいて握手をした。

「素晴らしい大会でした」とか言えればよかったのだが、ゴール手前で興奮してて何を話したか覚えていない。

タイムは6時間前半。思っていたよりもあっという間のゴールとなった。

チップの回収のあとには「抽選会」なるものがあり、ゴール直後にガラガラを回すという初体験を味わう。

外れはティッシュ、味噌なんかも当たるようだったが、私は子供向けの恐竜のイラスト入った「じゆうちょう」をいただいた。

帰りのバスまで3時間以上あったので、近くの旅館のお風呂で汗を流し、畳に寝そべる。

このままだとバスを乗り過ごしそうだったので、旅館を出てビールとラーメンを食べる。

お店の人は「また来年も来てね」というが、参加者はきまって「来年は……当たるかなぁ」と笑う。

コース中のいろいろなところに「大会以外でもまた来て」というメッセージがあった。

ただ車をもたない今の生活だと現実的ではない。

自分にできることといったら、会った人やこうした場で少しでも大会に興味をもってもらうことくらいかもしれない。

あとは「また神流のトレイルを走りたいなぁ」と思って抽選に挑戦するくらい。

それでもいいじゃないか。よし!来年もエントリーするぞ!

 

2日間、セットで素晴らしい大会でした。関係者やボランティア、私設エイドの皆様には感謝の気持ちばかりです。

ありがとうございました。