日別アーカイブ: 2014年12月9日

J1昇格プレーオフ決勝戦を観戦。

日曜日は味の素スタジアムにJ1昇格プレーオフ決勝を観戦。本来であれば土曜日にここで開催されたマリノスの試合を観る予定だったのだが、仕事で休日の予定は塗りつぶされてしまったのだ。

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決勝のカードは、J2年間3位のジェフ千葉と6位のモンテディオ山形。今年のプレーオフは昇格資格のないギラヴァンツ北九州がリーグ5位に入ったため変則的なトーナメントで3位の千葉は決勝にシードで出場し、4位のジュビロ磐田と6位モンテディオ山形が1回戦を戦った。

勢いがあるのは、何と言ってもモンテディオ山形だ。磐田との1回戦、後半終了間際のGK山岸選手のヘディングはJリーグの年間ベストゴールに値するほど美しく、残酷なほど劇的なゴールだった。僕はテレビ中継で、あまりの衝撃的なゴールを前に叫び声をあげて震えてしまった。
しかし、優位なのは3位千葉。引き分けでも昇格のアドバンテージがある。

味スタには3万5000人の観衆が集い、両チームのサポーターが集結。最高の舞台が整った。

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山形サポーター。無数のチームフラッグが美しい。

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ジェフのゴール裏。 「一戦必勝」とあるが、勝たなくても昇格できる

この90分が来年クラブが属するカテゴリーを分ける。選手のキャリア、生活に線を引く。サポーターの想いが届くのは片方だけだ。白と黒、明と暗、1部と2部の狭間で様々な人間模様が揺れ動く、至上のエンタテインメント、それがプレーオフ決勝だ。

同カードの天皇杯準決勝は山形が勝ったけど、試合序盤主導権を握ったのは千葉だった。山形のゴールに遅いかかる。セットプレーからあわやゴールというヘッドもあった。しかし、山形にはGK山岸選手がいる。

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山形はなかなか好機を作れない。ただ数少ない山形の攻めの中で気になったのは、千葉のGKは山岸選手と比べると落ち着きに欠いているように見えたことだ。両チームのGKの差は後々響くかもしれないな、なんてことを考えていた。

山形は前半スコアレスドローで逃げて、後半どこかでディエゴ選手を投入したところで勝負をかけるしかないか、など後半の展開を考え始めたハーフタイム手前で先制したのはまさかの山形。かつてマリノスにも所属していた山崎選手のヘディングがゴールへ。試合の流れからして、動くのは後半からだと思っていたのでこれは意外。「面白くなってきたな」後ろからそんな声が聞こえてくる。

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得点の直後、山形ベンチからは控えの選手たちが飛び出して喜ぶ

このままではJ2残留が決まってしまうジェフ。このままでは3年連続プレーオフ敗退だ。
後半はジェフの猛攻が続くだろう、山形は忍耐だ。東北の忍耐力が試される45分……なんて考えていたのだが後半開始から山形の攻撃が続く。

山形の選手は前線からとにかく走る、走る。長い距離を走ってまでキーパーにプレッシャーをかける意味があるのかな、なんて思ったりもしたけど、それだけがむしゃらにやって燃え尽きることができるのが、このボーダー上にいる90分なのだろう。怪我したっていい、ぶっ倒れてもいい、それでもJ1に昇格したいのだ。だから走る。熱いじゃないか、山形。

一方の千葉も防戦一方ではいられない。途中交代でケンペス選手を投入したところからギアチェンジ。千葉の圧力が増し、何度となく山形ゴールに攻め上がる。山形はヒヤリハットする場面の連続。特に山岸選手が飛び出し、一度ゴールががら空きになった場面で失点するかと思ったが、ここも再び山岸選手がセーブし、ディフェンス全員で守ってピンチをのりきる。

山形の選手は最後まで動き続けた。

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天皇杯準決勝同様、勝ったのは山形。
来年のJ1昇格最後の1枠に滑り込んだ。

J1昇格プレーオフもこれで3回目。これまで昇格を果たした大分、徳島はともに1年で降格している。プレーオフの昇格枠が毎年降格するようでは、今後プレーオフの意義も問われてくるだろう。戦力面では現状J1クラブの劣るわけで、来年の開幕に向けて何を補い、どう戦いぬくのか。昇格のフィーバーで終わるのではなく、選手、フロント、サポーターが一丸となってまずは残留(これが大きな目標かもしれないが)を果たしてほしい。

これで来季のJ1、J2クラブが決定。
来年のJ2は今年以上に混沌としている。果たしてどのクラブがこの決勝の舞台に進むのか。
まったく読めないぞ、J2。

 

 

そして山形のビッグゲームはまだまだ続く。激闘の12月、最後は天皇杯決勝。
相手はJ1で優勝を決めたガンバ大阪。
開幕前にJ1のトップレベルの攻撃力を肌で感じることのできる、格好の舞台だ。

ここまで来たんだから選手もサポーターも存分に楽しんでほしい。