トレランの大会に月イチペースで参加している関係で最近は温泉づいている。今月もキタタンのあとゴールのそばにある温泉に入って汗を流した。走ったあとの温泉は爽快で疲れや泥だけでなく、もっと自身の奥底に溜まっている汚れも流れているような……感覚がする。
そんなわけで温泉が珍しくなくなりつつあるなか、温泉や、温泉旅館に宿泊ことが目的の旅行というのはほとんどなかった(最後は数年前の箱根の温泉だった気がする)。
この夏(といってもまだ梅雨明けしていないが)、温泉旅館に宿泊してきた。温泉旅館が目当ての一泊二日。
到着した日はあいにくの天気だったが、翌日は天気も回復してくれた。
伊豆熱川駅まで「踊り子」という特急に乗り、そのから旅館の送迎で北川(ほっかわ)という場所にある「望水」という旅館に宿泊した。
玄関のあるフロアが最上階の8階で、窓の向こうの海を一望できる大きな窓がある。ここから海を眺めるのは飽きがこない。とても心地のいい空間だ。
窓の向こうには漁船がプカプカ浮いている。ゆったり二艘が右へ左へと移動しているのだが、果たしてどんな漁をしているのか窺い知れない。
本当は勤勉に漁をしているのかもしれないが、こちらからはなかなかそれが伝わってこない。フワフワと主体性なく海を漂っているようにも見えてしまう。ちょっと損してる感じがする。でも、ここの食事でいただいた魚の一部はまさにあの船から獲れたものなのかもしれない。
このロビーは朝も夜もここちよくて、時間によってはワインなどを無料で出してくれて、部屋よりもここでゆったり過ごすことが多かった。
この角の席は海にせり出しているような、非現実的な気分が味わえる。
つづきはこちら