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第25回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100kmの部)

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの100kmの部(4 lakes)に参加してきた。
※装備などについては前回のエントリーを参照

当日のスタートは午前4時半。東京とは異なり、山梨県富士吉田市は今が桜満開のお花見シーズン真っ只中。そんな山梨の朝方はとにかく寒い。

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スタート地点、朝方というよりも夜。

前回のエントリーにあったように、寒い大会だというのは聞いていたので多少厚着をしてスタート直前まで待って、直前にウィンドシェルのなかに来ていたウェアを一枚ザックにしまってスタートブロックへ。

走り出すとあっという間に体は暖かくなるが、少しでも立ち止まると一気に体を冷やしてしまいそうだ。スタート地点の競技場からまずは下り基調で山中湖へ向かう。コースマップによると、山中湖をぐるっと1周したあと再び競技場に戻るとある。
「ってことは、今下った長い坂を登らなくてはならないのか」なんてことを考えるとゾッとしたが、先のことは考えず今だけを見ることに。

走り自体は思ったよりも体が動き、調子も良さそうだと思ったが15km手前あたりでトラブルが起きた。お腹を下したのだ。山中湖沿いは公衆トイレが充実していたので、とても助かったのだが、以降お腹に妙な違和感を残したまま走り、エイドにつくとかなりの確率でトイレに立ち寄ることになった。

トイレを待つ時間を含めたタイムロス、そして奪われる体力。全てがマイナスの方向へと向かっていくなか、ゴールを目指さなくてはならなくない。最悪の展開だ。

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山中湖から眺める富士山、神秘的だ。

ズルズルとペースは遅くなり、気がつくと周りはブロックスタートで自分よりもあとにスタートした人たちばかりになっていた。周回遅れをしているような気分になる。

山中湖から競技場に戻る長い登り坂は35km付近でやってきた。長い登り坂。ところどころ歩きながら進む。徐々に走りよりも歩きのほうが多くなっていく。そして坂を登りながらやってきた第3関門(38.7km)。
時計をみると関門15分前だということが発覚。ギリギリじゃないか。このままでは完走できない。危機感が募る。競技場への登り坂を走れないということは、フラットと下り坂はしっかり走らないと相当厳しいことになる……。そんなことを頭に叩き込みながら先を急ぐ。

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河口湖畔。桜の見物客で大変にぎわっていた。

 

お腹の妙な違和感は残ったままだ。走りだけに集中できればいいのだが、意識の2,3割はお腹へいく。下腹部にも力が入ってしまう。もっと走る方へリソースを集中させたいのだが、それができない。これがきつい。

桜の綺麗な河口湖を抜けて56.6kmの第3関門に到着。真っ先に時計を確認すると関門1時間前。けっこう走ったつもりだったが、それでも1時間しか余裕がないのか。気持ちが落ち込む。

西湖から精進湖へ向かう道は長い下り坂だった。精進湖へ向かうランナーが坂道を下る一方、精進湖から西湖へ戻るランナーはその坂道をひたすら登っていた。ゾッとした。西湖を一周したあと、この坂を登り続けなければならないのか。ただ先のことを考える余裕はない。関門時間を意識しながら前を急がねばならない。

精進湖を半周したところでたどり着く第4関門には25分前に到着。相変わらずギリギリな展開だ。そんなときでもトイレにいかなくてはならない。苦しい展開だ。

「次の関門まで8kmなのに1時間半も時間があるんだ、これは余裕だ!」なんて声がエイドから聞こえてきた。精進湖から西湖へ戻る登りのために設定しているのだろうか、それにしても1時間半もかかることはない。この区間全てが登りではないのだから。登りは全部歩いた。それでも80.6kmの第5関門までの区間で1時間以上の余裕を作ることができた。

次の関門までおよそ15km。長い……15kmと考えると一気に滅入ってしまうので、給水所を一つのゴールとして考える。5kmなら走り続けることはできなくても、前へ進むことはできる。給水所に到着したら、また次の給水所までの距離を確認する。95km地点にある最後の関門、第6関門までの15kmが一番精神的には堪えた道だった。ここまでで1時間30分の余裕をつくった。
残り5kmで1時間半。これならゴールできそうだ。相変わらず休憩所ではトイレに向かっていたが、ここでやっとゴールを確信した。とはいえ油断は禁物だ。

最後の5kmを分解すると序盤は登り3km、それが終わると下りが2km。
登りのコースは覚えている。山中湖を終えて河口湖へ向かうとき駆け下りた坂を今度は登らなくてはならないのだから。その距離3km。足はとうに限界を迎えている。駆け上がることなどできない。 ゆっくりだが着実に歩みを進める。

登りきったあとにやってくる最後の下り区間でスピードをあげて、その勢いのままスタート地点の陸上競技場に戻ってきてゴール。制限時間の35分ほど前にゴール。やっぱりギリギリだったな。

100kmのウルトラマラソンの大会に初めて出た。3月の大江戸ナイトランは112kmをほぼ走りきることができたが、今回はボロボロ。お腹のトラブルといい、戦い抜く準備ができていたとは言いがたい。何度も「関門にひっかかってリタイヤになってくれ」と思いながら走っていた。

お腹のトラブルや不安を抱えながらのゴールだったので直後は涙が出てきそうになった。ただ嬉し涙なのか悔し涙なのかはわからなかった。

来月の野辺山ウルトラマラソンも厳しい戦いになることは必至だ。万全の体調で気持ちを切らさず、ゴールを目指したい、今度こそは。