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日帰りで赤岳に行ってきた

何を思い立ったのか、10月の連休を使って八ヶ岳の赤岳に行ってきた。

連休……と言っても半ば日帰りのようなもの。日曜日の夜にバスに乗って、月曜未明に八ヶ岳山荘に到着。そこで5時まで仮眠のつもりが、爆睡してしまい寝坊。慌てて出発することに。

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八ヶ岳初体験。野辺山ウルトラを思い出す。

当初のコースは「美濃戸口〜南沢〜行者小屋〜中岳のコル〜阿弥陀岳〜赤岳〜地蔵尾根〜赤岳鉱泉〜北沢〜美濃戸口」という日帰りルート。帰りは午後3時発の新宿行きのバス。その前に八ヶ岳山荘のお風呂にも入っておきたい、そんなことから美濃戸口には午後1時過ぎには戻ってきたい。あまり時間はないのだ。

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それにしても八ヶ岳は寒い。ついこの間クールビズが終わった都内とは勝手が違う。氷点下の世界だ。秋はすでに終わって、これはなんじゃないか。
南沢を進む。途中から水の枯れきった川のような石だらけの道をひたすら歩く。足場が不安定で歩きづらいと思っていたら、隣の小道を歩く人たちが。ああ、あれが正解だったのかと思っているとあっという間に行者小屋に到着した。

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行者小屋では家にあったあまりもののジェルで補給。

小屋の隣にはテント場があってまだいくつものテントが並んでいた。
いやぁ、この寒さの中テントで耐えきれるのだろうか。昨日は確か雨だったはずだ。来月開催されるOMMに出る人にとってはいいテストになるのかもしれないが……。

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行者小屋ではたくさんの登山者がいたが、「中岳のコル」へ向かう道になると途端に人が少なくなって心細くなる。それでも少しずつ高度感を実感していくと気持ちは高ぶるものだ。

コルに到着。すると一気に視界が開け、登山客も増えた。

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この日、とにかく富士山が美しかった。

おお、これぞ連休といった賑わいだ。ザックがたくさん置いてあると思ったらどうも阿弥陀岳へ登るのに重い荷物は置いて登るらしい。なるほど、これが阿弥陀岳か。

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ハシゴが見える。阿弥陀岳。楽しそう。

ここでしばし悩む。登るべきか、避けるべきか。阿弥陀岳には登りたい。でも、メインは赤岳だ。バスの前にお風呂に入らなくてはならない。何せ初体験、この先どんな展開になるのかも読めないので……う〜んと悩む。結局無理せず阿弥陀岳はパスすることに。ここで今日の目標が明確に「赤岳」となる。そうと決まれば向かうだけだ。

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途中で「中岳」という小ぶりなピークに到着。ここを下りきるといよいよ赤岳だ。

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中岳の頂上から赤岳を見る。あのてっぺんまで行くのだ。写真下の2本の棒のようなのが人だ。

序盤はジグザクに歩きやすい道が続く。上の写真を撮った時は「まじかよ〜」と感じるが、実際はそこまでの距離感やハードなものではなく、ホッとした。想像したほど傾斜もなく軽快なリズクで心地よく歩む。

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後半戦はゴツゴツとした岩が多く、手を使いながら進んでいく。手を使って四つん這いで登るのは実は大好き。お猿さんになった気分が味わえる。

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鎖に掴まって慎重に登り下りをするので、集団と入れ違いになると彼らがすべて降りるまで気長に待ちながらゆっくり進む。頂上までの理由は上のような理由で休憩時間が多かったので、私は疲れることなくゆったりとした登山を楽しむことができた。

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赤岳山頂、標高は2899m。1mくらいおまけしてやってもいいんじゃないだろうか。ここが八ヶ岳では一番標高が高いんだとか。頂上が近づくにつれて風が強くなってきた。この日は全体的に風が穏やかだったはずだが、頂上は容赦なかった。

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頂上で富士山を眺めていると、周りから「昨日が初冠雪だった」という話を聞いた。雪をかぶった富士山。今年の夏は日帰りで富士山にも登ったのだった。季節は確実に進んでいる。

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頂上から赤岳展望荘(上の写真右の青い屋根)への下りはスリリングな傾斜。一方登る方も大変で怖い怖いと言いながら登る女性とすれ違った。展望荘ではお手洗いを借りて、ホットカルピスをいただく。よく考えたらジェル一つしか補給していなかった。日差しが差しても寒いものは寒い。カルピスがやんわりと体を温めてくれる。

実はここでかなり長めに休むことにした。と言うのも、お風呂の時間をしっかり取ったとしても想定よりもかなり早いペースで来ていたのだ。ストックを使わず、腿に手を置いてハァハァ言いながら登るのでコースタイムよりもずっと早いペースになってしまう。かといって少し寄り道をするのもバスやお風呂の関係もあって心配なのだ。

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下りは走りやすいトレイルが続く。今回はパーゴワークスの「Rush28」を使っている。少し大ぶりのザックだが、ジョグ程度のペースで走るのには困らない。

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シューズはHOKA ONEONEの「Speedgoat」。シャモニーでは普段履きとして使っていて実戦投入しなかった。そんなこともあって今回やっとトレイルで履くことができた。ビブラムソールがいいのかな、滑ったりするストレスもなく霜がとけてぬかるんだ場所でもすっと移動することができた。

赤岳鉱泉でちょうどお昼を迎えたのでランチでカレーとコーヒーを食べて一休み。テント泊の人たちが鍋やらなんやら楽しんでいるのが楽しそうだ。1泊できればゆったりでも色々と移動ができて楽しそうだな、八ヶ岳は。

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美濃戸口には1時すぎに到着。お風呂に入って、ビールを飲んでまったりしながらバスを待つ。帰りのバスは連休最終日ということもあり渋滞していたが、ウトウト眠っていたらのでそれほど長時間に感じられなかった。

もう山には冬が訪れていた。年内に行くことはないが、山小屋やテントの宿泊を温かい時期にすればトレランとは違った楽しみが味わえそうな気がした。今回の入門ルートは、山小屋も水場も豊富で疲れたらすぐに休憩できるのがいい。

幼い頃はなんとも思っていなかったけど、自然を楽しむというのは贅沢な遊びなんだな。

※Speedboat、結構在庫が切れているみたいで……。ブラックの方はまだある方かな。