日別アーカイブ: 2016年1月29日

第35回いぶすき菜の花マラソン大会

16年最初のレースは九州、鹿児島

もうずいぶん日が経ってしまったが、今月10日に開催された「いぶすき菜の花マラソン」に参加してきた。昨年は様々なレースを走ったが、マラソンは2月の東京マラソン以来だ。

トレランだと半分以上歩く私だが、マラソンではゴールまで走り続けなければならない。当たり前のことだが、久しく走り続けていないとこれが精神的に辛く感じられる。おまけにこのマラソン、高低図を見るとアップダウンがハンパないではないか。

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トレランみたいな高低図

「マラソン=タイムアタック」になりがちだが、起伏に富んだコースを前にロクな練習もしていない私はタイムなど望むことができないことは明白だった。

かといってタイムを全く意識せずに走るのも味気ない。いくらタイムが望めないとしても、だ。そこでざっくり4時間は切りたいという最低限のルールだけをもって走ることにした。なので時計で細かくペースやタイムをチェックすることもしない。中間地点のタイムを見れば、展開が見えてくるだろう、そんなスタンスで臨んだ。

絶景をめぐる42キロ

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アップダウンについてはざっくりとイメージを入れて、いざスタート。上の図にある通り10kmまでは我慢だと思っていたが、5km手前のギザギザのような細かい起伏で心が折れる寸前に。そこをなんとかやり過ごし、10kmの長い登り坂を登りきったところから絶景タイムがスタートする。

マラソンで景色を楽しむことは、あまりないのだけれどこのコースは本当にバリエーション豊かで走っていて飽きがこない。大会の名前にある通りの菜の花の黄色い絨毯、その向こう側にそびえる開聞岳、池田湖だけではなく、終盤には海沿いを走る。よくぞここまで自然を盛り込んだなというコースで面白いのだ。

10km以降は下り基調になることもあり、ペースアップを図ったが中間地点のタイムは1時間50分、思ったよりも伸びていない。ここから終盤にかけて失速することも考えると、意外と厳しいと思った。次は30km地点でタイムを確認することに。

この大会は「おもてなし」が評判となっているが、想像を上回る私設エイドの数に驚く。カツオの料理があったりして、ここはゆっくり休むべきなんんじゃないかとコース中何度か悩んだ。写真を撮ったり、食べ物を楽しんだり、ファンランなら最高の大会だな。

スタート前にゲストの瀬古氏が「35kmすぎの心臓破りの坂」について述べていたが、高低図を見て私もここが肝だと思っていた。ここまでバテずに行くことができれば4時間を切れるはず。事前に25km走ったで30kmあたりから失速予定だったが、35kmまではなんとか気力が続いていた。海沿いで見晴らしが良く、遠くに登り坂が見える。小さい「点」が上に向かっているのもわかる。「ああ、あれを登るのね」

その坂はまっすぐ登り切るのかと思いきや、カーブで坂がさらに続くというトラップがあったものの、気持ちを切らすことなく走りきった(ペースは遅かったが)。

思い通りには行かず、残り3キロで大失速

ここを登り切れば坂を下って、平らなロードをゴールまで走っていくだけだ。4時間も切れそうだし、何の心配もない。あとはちょろ〜んといくだけだな、なんて思っていたがそう上手くいかないのがマラソンだった、私はそのことをすっかり忘れていた。

39キロ当たりの何の変哲もない、平らな一本道で急に体が動かなくなった。頑張ってどうにかなるものでもない。「ここで終わってしまったか」と同時に「よくここまで持ちこたえられたな」とも思った。ここからのわずか3キロがひどく長かった。気持ちはあるけど、前へ行けない心と体のバランスが崩れきったままゴール。ネットタイムで3時間46分。あの大失速がなければ45分は切れたのではないか。こう「たられば」を考えてしまうのもマラソンの楽しさなのだ。

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参加料5000円、驚異のおもてなし、対する鹿児島マラソンは??

最近のマラソンは参加料が1万円を超えるものが少なくない中、昔からあるこの大会は5000円と昔ながらの価格をキープしている。それだけでも見事だと思うのだが、参加賞の種類がハンパなくてゴール後に「こんなにもらって大丈夫なのか」と心配になった。

  1. 参加Tシャツ
  2. ゴール後にもらうバスタオル
  3. そば or うどん
  4. おにぎり
  5. おしるこ
  6. さつまいも(蒸してある)

フード類は食券を受付時にもらい、スタート前後好きな時に食べられる。
上記に加えてコース中に用意されている、私設エイドの数々だ。コースはきつい。タイムを望むのは難しいかもしれない。ただ、変化に富んだ美しい風景とエイドの食べ物や応援、そして参加賞とコストのバランスは素晴らしいに尽きる。

そんないぶすき菜の花マラソンのライバルとなりそうなのが、今年3月に初開催となる「鹿児島マラソン」だ。こちらの参加料は1万円と菜の花マラソンの倍。鹿児島市内を走るフラットなコースが特徴。

ハートフルな菜の花マラソンに対し、東京マラソン以降爆発的に増えた「今風」の鹿児島マラソンを鹿児島の人たちはどのように評価するのか、興味は尽きない。

ちなみに私も3月に参加する予定なので、菜の花との比較という点で感想をまとめてみたいと思う。