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CCC / UTMB 2015 その3

ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(Ultra-Trail du Mont-Blanc® / UTMB)の後半101kmを走るCCCというレースに参加してきました。これから数回にわたって、レースのことや現地シャモニーでのことなどを振り返りたいと思う。今回は3回目。
前回はこちらから

レース前日である。
昨日の観光気分とは少し違う雰囲気である。

街からすぐそばメルヘンなカフェへ

運動するべきなんだろうか。よく考えたら、7月のおんたけウルトラトレイル以来トレイルへ行く時間が取れなかった。
「せっかくだから散歩でもするか」
無理のない範囲で歩くことにした。

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シャモニーの街を少し抜けるとこのトレイルだ。

向かうことにしたのは「ラ・フローリア」という小屋までの道。
比較的やさしく、小屋がとても綺麗だという。

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トレイルへ向かうと、さっそく駆け上がっていくランナーが複数。
明日はUTMBかCCCなのだろうか。ああいうのを見ると焦らないこともないが、こちらは長ズボンに一眼レフをぶら下げている。はしるのは無理だ。ゆっくり歩くしかない。

シャモニーから300メートルほど上昇すると「ラ・フローリア」に到着する。
山を抜けると一面がお花に包まれた異空間にやってきたようだ。

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小屋の入り口。ファンタジー。

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テラスに腰掛け山々を望む。ファンタジー。

少し汗をかいたので、テラスに腰掛けペリエをもらう。
お客さんは僕のほかにおばあさんが一人いただけだった。
小屋のおじいさんは優しい日本語で話しかけてくれる。僕の腕についた選手登録のブレスレットを見て「ここはUTMBのコースだ」と教えてくれた。
この花の綺麗な小屋の前を走る、つまりシャモニーへ向かう最後の道が今日歩いた道ということか。シャモニーに戻るときはゴールへのイメージを刻みながらゆっくり歩いた。

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2日後、この朝の散歩が最終局面で大きな精神的余裕を与えることになるとは思ってもいないのだった。

街に戻ってからはお土産の買い物を中心にすごす。TDSのゴールが佳境を迎えていた。日本人の方もちらほらいらっしゃったので「ナイスラン」と声をかける。TDSは非常に難度が高いと聞く。すばらしいフィニッシュだ。
TDSが終わると、OCCという昨年からはじまったショートレース(50km程度か)のフィニッシュが続々と。こちらは今朝スタートのようだ。

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夕食前に訪れたサロンのそばにあったオーガニックレストランではスコット・ジュレクがトークショーを開いていた。思わぬレジェンドの遭遇、これがシャモニーか!などと興奮。

レース前は日本食で力をつける

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夕食は和食レストラン「さつき」で。
メニューも店員さんも日本語で少しホッとする。現地のチーズ中心の食事にも飽きてきたのでいいアクセントになった。

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メニューに「おにぎり」があったので、朝ごはんにするためテイクアウトすることにした。これで当日もごはんを食べることができる。日本と同じかたちでレースに臨むことができそうだ。

前夜、装備の最終チェック

夜寝る前、最後の一度装備の最終確認。
これが最後、忘れ物はないか。慎重にチェック。

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ザックはAnswer4のFOCUS Ultra。これに全部収納可能。ただし、上の写真にはないが渡欧直前にゴールで着替えることになった。その着替えが加わったためザックに全部おさまらなくなったので、急遽ウエストバックを追加することになった。通常であればAnswe4のザックにすべて収納できた。最初は600mlのボトルを2本容易していたのだが、気温が35度で2リットル用意しろと言われていたので750mlのボトルを2本現地購入。これでも足りないのだが……。

補給はすべてジェル、これでは個数が足りないのだが、まぁあとは流れで。

準備の仕上げはこれ。
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コースのタトゥーシール。関門時間ギリギリの展開が予想される僕にはこのシールにある関門時間がわかれば十分だ。

これで準備はおしまい。

当日はクールマイユールへのバスが早い。早めに部屋の電気を消した。

つづく。

CCC / UTMB 2015 その2

ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(Ultra-Trail du Mont-Blanc® / UTMB)の後半101kmを走るCCCというレースに参加してきました。これから数回にわたって、レースのことや現地シャモニーでのことなどを振り返りたいと思う。今回は2回目。
前回はこちらから

世界中のレース、メーカーが出展する見所満載なブース

150826-01-12CCCの受付を済ませたあと、「サロン・ウルトラトレイル」というスポーツメーカーや世界中のトレイルレースが出展しているブースを見学。マラソン大会の「エキスポ」のようなものといえばわかりやすいか。走るよりもギアが好き、な私にはたまらない展示スペースだった。

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日本でもお馴染みのBuffは青いUTMBバージョン(3種)が販売。ブースではすでにオーソドックスな形のものは完売。選手は受付のときもらった袋のなかにbuffのスクラッチが入っており、割引で買えます。私は10%オフだった。

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こちらも日本では定番のシューズ、montrailの「BAJADA2」のUTMBバージョン。montrailのシューズを使っていないのですが、記念に買ってしまった。シュータンとインソールがUTMBのマークに。記念すぎてもったいなくて履きづらい。。。

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先日日本でも販売がはじまったWAA。はじめてみたけど収納の豊富すぎるウェアと軽量なザックを組み合わせることで、超長距離でも対応できる!みたいなのが特徴なのかな。ザック単品だとキツそうなので。

150827-01そして日本からはMIZUNO。えっ、ミズノってトレイルランニング扱っているんだっけ?という思いがないわけではない。それにしても……なんていうか、海外でもミズノはミズノなんだなっていう複雑な思いが込み上がってくる。
ちなみにアシックスはシャモニーに路面店がある。UTMBウィナーのグザビエ選手をサポートしているようにこちらのトレイルシーンにも食い込んでいる様子。

そのほかレースの出展ブースも幾つか見学。日本だとウルトラトレイルに出場するのは抽選もあったりして限られているけど、少し移動すれば、国境を越えればたくさんあるんだなぁと。

ちなみにブースに出展していないメーカーの路面店では、トレイルランナー割引を実施しているショップが多いので、買い物のときには選手登録のときにつけた腕輪が見えるようにしておくといい。

ブースの隣にはビブラム社の巨大なトラックが停車しており、そこではあらゆるシューズのソールをビブラムソールに張り替えてくれるサービスを実施していた。僕がいったときはすでに受付が終わっていたが、ソールの磨り減った古いトレイルシューズなどを職人が直している様子が見学できた。

TDSトップ選手のゴール

カフェで夕食(ピザ)を食べていると通りに人が集まってきた。どうやらTDSのトップ選手がやってくるという。少し待つとやってきた!

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渾身のガッツポーズだ!歓喜に溢れるシャモニーの街だ

すっかり観光気分でシャモニーやモンブランを満喫してきたが、「ああそうだ、走りに来たんだった」と思い出した。少しだけ意識にスイッチが入った。しかし、スイッチが入ったといっても何をするわけではない。ビールを飲んでゆっくり眠るだけでなのである。

レースまであと2日あるのだ。

つづく

CCC / UTMB 2015 その1

ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(Ultra-Trail du Mont-Blanc® / UTMB)の後半101kmを走るCCCというレースに参加してきました。これから数回にわたって、レースのことや現地シャモニーでのことなどを振り返りたいと思う。

ジュネーブ経由でシャモニーへ

レースの主な舞台となるモンブランの麓、フランスのシャモニーへはスイスのジュネーブ国際空港からバスで入るルートが一般的のようだ。フランス、スイス両国ともシェンゲン協定に加わっているので、国境でのパスポート提示は不要。気がつくと国境を横断していて昔のテレビ番組「あいのり」でみた「国境をジャンプ!」する感覚はない。

朝成田発の飛行機に乗り、到着したのは現地の夜。ホテルにチェックインできたのは夜の10時過ぎ。家を出てから20時間が経過していた。さすがぐったりしてしまって、何もする気がおきないが、少々お腹がすいていたので外を散策。

150826-01街の中央にはゲートがあり、ついにこの街に来たんだなという実感がわく。明日の朝にはTDSがスタートする。まだ私のレースまでは余裕がある。飲食店に入るのも気が引けたので、マクドナルドでチーズバーガーを食べる。
ホテルに戻ると携帯に「気温がめっちゃ上がるから水2リットル用意しておけ」といったメールが大会から届く。本気か?
就寝。

シャモニーは連日の好天

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朝は秋から冬にかけての鋭い寒さがあったものの、日が昇れば一気に気温が上昇するシャモニー。雨が降ったり雪が降ったりすると聞いていたので、防寒系の服ばかりもってきて、ショートパンツは1枚しかもってきていない。大失敗だ。

この日はレース2日前。午後には選手受付が始まる。
その前はフリーだったので、朝はエギュイ・デュ・ミディの展望台へ行ってきた。ロープウェイを乗り継いで一気に富士山よりも高い標高3800mへ行く。階段を上ると、さすがにフラフラしてしまった。富士山頂ではなんともなかったのだが。展望台については時間のあるときに後述する予定。

思っていたよりもスムーズでラフな選手受付

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選手受付の場所は街の中心部から少し離れた体育館(?)で行われる。150826-01-4レースごとに受付時間が異なり、UTMBとCCCは午後4時から受付とあった。混雑するのがいやだったので、30分前に到着するとすでに両レースの受付がはじまっていた。

日本の大会だと受付の際に提出する書類などが事前に郵送されてくるが、UTMBに関しては大会ガイドと地図しか送付されてこなかった。ネットでゼッケン番号を確認できるが、念のため貼り出された選手リストに自分の名前があるかチェック。

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受付ではパスポートを提示して本人確認する。パスポートの写真が茶髪の長髪だったので「髪型が全然違うじゃないか」と突っ込まれ苦笑いである。150826-01-7

そしていよいよ「装備品チェック」に取り掛かる。

UTMBに出場する選手には多くの必携品が定められ、レース中はそれを持つことを義務付けられている。チェックポイントでの抜き打ちチェックもあり、不携帯時にはペナルティもある。一応過不足なく揃えたつもりだが、ここで引っかかるのはいやだなぁと思っていた。
一つひとつ調べられることも覚悟していたが、下の写真右手にある必携品リストのなかから矢印のついていある項目をザックから取り出し、トレイに載せるという内容だった。
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私の場合は、雨具(上のみ)、タイツ(足が覆われれば可)、携帯電話、エマージェンシーシート、そして帽子orバンダナだった。

150826-01-9これらを係の人たちがチェック。特に雨具は細かく生地や止水できるかを確認していた。あとで別の人にきいたところ、雨具と携帯だけだったという人が多数だった。最初のほうはそれなりにやって、人が増えたら最低限、といったチェックなのかもしれない。ただ、山では何が起こるかわからない。全て自己責任の世界です。必携品チェックはしっかり行われる前提で、受付に臨むべきだ。

ザックのチェックが終わると参加Tシャツと腕にはリストバンド、ザックにはタグをつけて受付終了となる。注意すべきはザックに計測タグをつけるので、受付後にザックの容量を大きくしたいから変更しようといったことはできないこと。事前に補給食などもがっちり固めた上で受付しよう。

150826-01-6受付の場所では、サポートとして各エイドを回る人のバスチケットも販売している。また僕がいったときは日本人のスタッフの方がいたので、あれこれ話をきいてもらった。

150826-01-11長い受付を終えると、長蛇の列が。これなら装備チェックが短縮されたというのも納得である。

このあと、各企業や世界中のトレイルレースのブースがならぶ「SALON ULTRA-TRAIL」へ向かったのだが、それらの感想はまた次に。

つづく

OSJおんたけウルトラトレイル100K

150719-01林道を下って到着した50km地点。中間地点だ。
今年はロードでチャレンジ富士五湖野辺山ウルトラマラソンを2本走っている。3月の大江戸ナイトランも含めると今回で100kmクラスは今年4度目。疲労はあるけど、深刻ではない。あっさり到着した。

ただ、いつもと違って体調の不具合が一つ、僕を悩ませていた。

真夜中のスタート、辿り着かない関門

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おんたけウルトラトレイル(100kmの部)のスタートは24時。ヘッドライトやハンドライトで足元を照らしながら真っ暗な林道を駆け上がっていく。台風の影響で雨が続き、ぬかるんだトレイルや水たまりを警戒しながら前へ進む。スタート時は雨が降っていなかったが、ほどなく雨模様に。

高低図を見ると登りが長くつづく区間だが、思いのほか走れてしまう。これはいいのか悪いのかわからなかったが、もうすこしするとこれは正解だったのだと気づく。

スタート前のコース説明で、第1関門が32kmから35kmに変更になったと説明があった。ところがこの第1関門が一向に見えない。たどり着く気配もない。長い登りで隠すことのできなくなった疲労で焦りが倍増される。一体どうなっているんだろうか。

結局第1関門(兼エイド)は38km地点にあった。時計を見ると制限時間の40分前。お手洗いに並び、補給をして出発する。おにぎりを食べたりして長居をしてしまったみたいだ。気がつくと関門時間は20分前。スタート前から時間の厳しい区間だと思っていた。この3kmの延長で間に合わない人がけっこう出てくるんじゃないか、そんな予感がした。前半少しプッシュしておいてよかった。

走りたくても走れない下り坂

ホッと一息つきたいところだが、雨が強くて余裕はない。厳しいレースになりそうな予感しかない。ここからは走れる区間が続くので第一関門で時間がかかった人は走って挽回できるとスタート前に説明があった。

ところがここで体が異変を告げる。お腹が……痛いのだ。具体的いうとお腹を下してしまった。お手洗いまでは10km先……。少しでもお腹から意識を離してしまうと、お腹が決壊してしまいそうだ。ランニングどころではない。だが下り坂はいつものようにリラックスして走ると、お腹が下ってしまいそうだ。お腹最優先で慎重に恐る恐る、ゆっくり下っていく。トイレに辿りつかなくては……。
気がつくと雨はあがり、夏の日差しになっていた。

こうしてたどり着いたのが50km地点。50kmすぎには小エイド(水のみ支給される)とお手洗いがある。ここが今の僕にとってはひとまずゴールだ。OSJのエイドは貧相で期待できないと事前に聞いていたが、トイレも過酷だ。仮設トイレは1台。当然並ばなければならない。これもまた苦しい。タイムロスは痛かったが、「危機」は乗り切ることができた。第2関門までは4時間ある。距離は13km。大丈夫だ。いけるぞ。

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フラットな区間が続く

天候激変、第2の危機到来

お腹の危機を乗り越えたことで薄暗かった先行きに一筋の光が差しこんだ。だが、それも長く続かなかった。第2関門に向かう林道で再び天候が悪化。しばらくはシャワーラン程度の心地よさで、暑いよりはずっといいなと思っていた。
第2関門は 63kmという案内だったが、63kmを通過しても関門の気配すらない。これもまだまだ先にあるのだろう。苛立ちは募り、雨は強くなっていく。レインを羽織る人も増えているが、関門まではいいかなとそのまま進む。

「おい関門いい加減にしやがれ!」と苛立ちが頂点に達しようとする頃ようやく第2関門に到着。少し先にはエイドもある。これが68km地点だろうか。ここではドロップバッグが受け取り、すぐさまコーラを飲む。うまい!一気に生き返る。ここに来て雨が本降りというよりは豪雨っぽくなってきた。濡れたTシャツを脱いで、預けていた新しいTシャツに着替え、ザックの中に入れていたレインを羽織る。
よし!準備完了!といったところで気がついた。
体が……震えてきた。雨のなか濡れた服で立ち止まっていた時間が長かったのがよくなかったのか、ブルブルしてきたのだ。「これは危ないやつかもしれない」そんな気がした。低体温症になるのかもしれない。
出発前のトイレに並んでいるとき、目を閉じるとそのまま寝落ちしてしまいそうにもなった。恐怖心が増幅していく。幸いここから持ち直したのは仮設トイレのなかが比較的暖かく、そこで体や意識をうまく切り替えられることができた。リタイヤのテントのほうに目をやるとたくさんの人がリタイアをしているようだ。僕と同じように寒さが原因という人が多いのではないだろうか。
「よし!出発!」というところで、レインパンツに着替えている人を見て、僕も真似てレインパンツも履いてきた。Tシャツの替えは用意していたが、パンツは用意していなかった。だがレインパンツならザックにある。これなら持ちこたえてくれるのではないだろうか。完全にハイカースタイルになったが、仕方ない。これが今の実力なのだ。体は絶対に冷やさない、多少暑くてもそっちのほうがマシだ。
「こうなったら絶対にゴールだけはしてやる!」と心に誓い、力強く歩く。次のエイドまでは15kmあるんだとか。

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お腹は再び下る

そんな自分の力強いハートに釘を差したのが、再びやってきた腹痛だ。ガシガシと追い越しながら進んでいたのに、下りを恐る恐る走るものだから追い越されてしまう。次のエイドまで10kmあるのか、持ちこたえてくれよ〜と祈りながら慎重に進む。本当なら下り坂が多いので軽快に進めるパートなのに残念で仕方ない。やれやれと思いながら、たくさんの人に抜かされる。

復活のそうめん

2度目の腹痛を乗り越え、最後の関門に到着。今回のおんたけでお腹との向き合い方がうまくなったのは果たしていい収穫なのか。これまでは「水」を中心に味気ない出し物しかなかったエイドだったが、ここでは唯一「そうめん」が支給される。お手洗いを済ませ、完全復活。その後のそうめんがうまかった。「復活」ということばがこんなにマッチしたそうめんがこれまであっただろうか。
2杯いただき、いよいよゴールに向かう最後の区間に。

これまで「いくぞ!」と意気込んだ区間を2度の腹痛で足止めされてしまったが、最終区間にしてやっと「走る」というモードに。登りはガシガシ登って、下りは走り抜く。けっこう人も追い越すことができた。もっと早くこういう走りができていればずっと楽だったのに、スタート前のトイレマネジメントをもう少しシビアにやっておくべきだったなと反省。
トレイルの区間は走りきって、最後の水エイドに到着。ここで給水とこれまで走ってきた疲れをとって、最後のロードはまったり歩いて進む。関門にひっかかることはまずない。前も後ろも人がいない。静かな時間だ。

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100kmの部なのに「100km地点」を通過するミステリー

ゴールの運動公園手前の長い坂を登りきったあとはゴールまで走った。レインパンツは途中で脱いだけど、体をひやすことが強かったので雨はあがってもレインは最後まで着たままゴール。17時間以上もかかってしまった。
トイレの一つひとつが悔やまれたり、諦めずにやりきったことがよかったのではないかと達成感があったり、複雑なゴールとなった。

今回はレース中に起こる予期せぬ事態への対処が遅かったことが結果として体調の悪化につながってしまった。「ダメかもしれない」と思ったら悩まずにウエアを羽織る。悩む、逡巡するといったことがあとあと大きなダメージとなってかえってくる。リスクマネジメントというか、その鈍さを見直さないといけない、と強く感じた100kmだった。去年のハセツネでも着替えにまごついて時間を大幅にロスしていることを思い出した。こういうレース展開になると、経験の浅さが露呈してしまう。

林道が延々と続いて単調、修行のような大会と聞いていたけど、個人的には上で述べたようなトラブルへの対処を繰り返しているうちにあっという間にゴールしてしまった感じ。変化に富んだトラブルで違った意味で飽きが来なかった。

次走るときは走力抜きに上で述べた部分を改善するだけでグーンと成績がアップしそう。そう、自分の伸びしろをめっちゃ感じた100kmでもあった。

スパトレイル 四万to草津

昨年に続き、今年もスパトレイルに参加。
80kmだった距離が72kmになったので、これはだいぶ余裕が出るなと思ったのだが、蓋を開けてみるととんでもない、去年よりもヘヴィーな温泉旅となった。

コースは4割程度変更

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2回目のブリーフィングでプロデューサーの鏑木さんから昨年と比べてコースが4割程度変更になったという説明が。主に後半が中心。

そして56〜57kmには階段700段の区間が用意されているという。これは「走れる北米スタイル」の大会に加えたアクセント程度のもの。鏑木さんと共にプロデュースしている松本大さんが取り組むスカイランニングの種目バーチカルらしさを取り入れているんだとか。
高低図にはその階段ゾーンの登り具合がはっきり出ていないのが気がかり。とりあえず「56km要注意」と頭に叩きこんでブリーフィング終了。

温泉は何度も入るべし

ブリーフィングが終わると、バスでスタートのある四万温泉へ。
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ここで1泊することになる。
翌朝のスタートが5時と早いため、夕方に到着しても以外とゆっくりできる時間は少ない。
オススメは前日早めの時間に受付して、できるだけ早く四万温泉の宿に到着し、温泉に何度も入ること。宿によっては温泉の種類が豊富だったり、時間帯によって男女の入浴時間をわけたりしている温泉もある。私のとまった宿は2種類の露天風呂の入浴時間を男女ごとにわけていた。
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限られた時間でとことん楽しみたいのならば、宿は早めに。温泉にじっくりといったところだろうか。
当日は2時過ぎに置き、3時にはスタート地点に向かった。
大会の2時間前の到着は少々早いのだが、いつも2時間前には到着しているので、いつものリズムで臨むことに。

走れるからこそ走らない

「走れる大会」が売りとなっているスパトレイル。 昨年の失敗はその大会の特徴にあった。前半の林道の登り、そして下り基調のトレイルが楽しくてかなり走ってしまったのだ。 その結果、野反湖まで続く5キロの登りで疲労はピークに。意識が朦朧としたまま野反湖を半周し、エイドに到着した記憶がある。
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昨年一番失敗したのがこれ。
だから今年は決めた「走らないぞ」と。
走る目安を心拍数で判断した。160を超えたら歩く。152、3になったら小走りをする。走ろうと思えば走れるが敢えて歩く。 これが正解かはわからないが、歩いた時間が長いだけ10キロ過ぎの給水ポイントについても体全体に余裕が感じられた。 舞い上がっている感じもない。 最初のエイドまでの道は一部コース変更されていて、林道がメイン。 下り坂は走るが登り坂では歩く。
150628-01気がつくと20キロを通過。ここまでは5月に走った野辺山ウルトラマラソンのようなコースだ。トレラン……ではないな。

第1エイドを過ぎるといよいよトレイルに。 川を渡ってシングルトラックを抜けると、野反湖への登りへ。
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昨年はひたすら登り続けてフラフラになった記憶ばかりだったが、今年はかなり余裕がある。自分の記憶よりもフラットで走れる部分があった。もちろん登りは長かったが、ここまでの距離が去年より短いこともあってか、とても楽に野反湖へ到着することができた。 野反湖畔を半周する心地よいコース。 レンゲツツジの鮮やかなオレンジがとてもきれい。
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みとれながら走ったり歩いたりしていると、遠くからショートコースの開会式の声が聞こえる。 その声をラジオのように聞きながらエイドへ。 ショートのスタート地点でもある第2エイドへ到着するとちょうどスタートが一服したところだった。
150628-01-4ここが35km地点だからだいたい半分。コースの難所は越えたかなと思っていた。
そこまで疲れていなかったので、座ることなく舞茸のうどんを食べてさっと後半戦へ。

後半戦は未知の大会へ

150628-01-5野反湖を一周し、最高地点の弁天山頂上。そしてそこからがこの大会で一番気持ちのいい下り基調のトレイルが続く。去年は途中から林道になり「なんだかなぁ」という気分になったが、今年は気持ちのいいトレイルで一気にエイドまで下りていく。

気持ちのいいシングルトラック

気持ちのいいシングルトラック

足湯のある第3エイドまでは去年と同じ。ここからゴールの草津温泉までのルートは未知のルートとなる。集落を抜けて進んで行くとかそんな説明を聞いた気がする。

これまでトントン拍子でやってきて、こんな勢いでゴールまで行っちゃっていいのかな?想像以上に早く到着しちゃうんじゃないの?なんて余裕が生まれてきたのもこの頃で、この甘い幻想は間もなくぶち壊されることになる。

150628-01-8天候は雨が予想されていたが、なんとか持ちこたえてくれただけでなく、第3エイドを過ぎてからは晴れ間も見えて日差しの強さが感じられるようになってきた。登り基調で日陰がない。これはなかなか堪える。

ロードの登り坂については走っている人が多かったが、気がつくと体力的な理由で走ることができなくなっていた。仕方ない、これからは淡々と歩くのみだ。そして「だいぶしんどくなってきたなぁ」と思ってきた頃に、56km地点の階段にたどり着くのだった。

メインディッシュは階段ゾーン

階段は滝の脇を登っていく道で、入り口に丁寧に「階段70⚫︎段」とかいてある。オフィスビルの階段なら慣れているが、この階段がなかなかの急登。

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階段っていうか、ハシゴみたいな階段がところどころにあって、これは手を離したらアウトっぽいなと慎重に進む。ところどころで足を休めている人たちも。階段はかなり苦手だが、休まずゆっくりでもいいからとにかく上へ上へと進むことに。段数は本当に700段あったのかわからないが、気がつくと滝の音は聞こえなくなっていた。

滝が終われば第4エイドまではもうすぐ。ロードをとぼとぼ歩いていると、地元のおばちゃんから「階段どうだった?」と声をかけられた。「いや〜、死ぬかと思ったよ」と返すと「あんた、みんなあれじゃ死なないわよ」と笑われてしまった。

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階段を終えた場所にある第4エイド。おばちゃんたちが元気いっぱいだ

この11.5kmの区間がスパトレイルで一番苦しい区間だった。これまでエイドで座ることはなかったが、ここではじめて座り込んでしまった。

走れる終盤のコースで、走りたくても走れない

ここまで58km。次のエイドまでは6km弱しなかない。楽勝楽勝〜と思っていたが、もう走る力はなくなっていて、登りも下りも歩き中心。正直階段を過ぎてからの記憶は曖昧で、この最終エイドまでの区間になにがあったのか覚えていない。ボーっとしたまま進んでいたのだろう。

150628-01-11気がつくと最後のエイドに到着していた。ここではお蕎麦をいただく。
残り8km。走る気力はないが制限時間内にはゴールできそうだ。12時間を切ることは……できるかな。ギリギリかな。

ロードと林道が中心の終盤、走れる力があればとても心地いい区間なんだろう。自分はといえば走りたい、でも走れない。ここで走ったらどこかで息切れしそうだ。早歩きで、同じように歩いている人たちを抜いていく。

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70km地点まで来た。あと2km。時計を見る。ひょっとしたら12時間を切れるかもしれない。走っては歩き、走っては歩きを繰り返す。

どれだけ進んだのだろう。僕の手元のGPSでは、距離の誤差はあるもののもうすぐ72kmに到達しそうだ。ところがゴールが見えない。人のいるような声や騒ぎも聞こえない。駆け上がる人に声を掛ける。
「あとどのくらいですか?」
「今71.7kmだからあと1kmくらいですね」
あと……1kmだと……。実は第3エイドでジェルのゴミと一緒に誤って高低図の切り取りも一緒に捨てるミスをしてしまったのだ。なのでそこから先はコース展望については何もわからないまま進んでいた。距離も72kmだと思っていたが、実際は700mプラスなのか。

これでは12時間切りはムリだ。しばらくすると、遠くから17時を告げるメロディーが聞こえた。12時間経過。終戦。

ゴールは12時間1ケタ分。終盤で突発的に掲げた目標の達成はできなかったが、エイドの休憩時間はどこも短めで終えることができたし、昨年の失敗を踏まえて前半のペース配分を組み直すこともできた。
やれたこと、やれなかったこと、それぞれあって達成感や改善点が見えた充実感溢れた72.7kmだった。

距離は短くなったけど、コースの難易度はあがったと思う。ロードの区間が確かに多いかもしれないが、階段も含めて盛りだくさんな内容で存分に楽しませてもらった。この大会のために準備を重ねてきた大会関係者の方々には感謝の気持ちしかない。

ゴールの草津温泉で体をしっかり休ませることができればよかったのだが、帰りの電車などを考えるとそんな時間もなく、ゆっくり着替えをして電車で横浜へ帰った。

去年は手配していた東京行きのシャトルバスに間に合わず、草津温泉で一泊するというトラブル?があったが、今回の距離、制限時間であれば東京までのシャトルバスのほうが助かる。疲れた体でバス2本乗りついで駅へ行き、そこから乗り継ぎを重ねて帰るのはとてもしんどいからだ。行きはともかく、帰りはバスの復活を願う。

Answer4 “FOCUS Ultra”

3月の大江戸ナイトランで使ってみたAnswer4の”FOCUS Ultra”。

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ボトルは某社のものを適当に入れてみました

先日陣場山を走ったときにようやくトレイルランでも使うことができたので、短い距離しかトレイルでは走っていないけど、感想を簡単に書いてみる。
トレイルでの使用距離は短いが、大江戸ナイトランでは112kmを共にしている、走っているという点では共通する部分が多いはずだ。あくまで私のようなyuruiランナー目線からの感想であることを加味して、参考にしていただければ幸いである。

いちばん気に入ってるのは「揺れにくい」じゃない

Answer4のザックは揺れにくいことがアピールポイントになっているようで、真っ先に尋ねられるのが「揺れにくいか否か」ということだった。
確かにそう聞かれると「揺れないですね」と答えてしまうのだが、久しぶりにトレイルに入ると以外とボトルホルダー周りが上下に揺れるのが気になって「こんなんだったっけ?」と戸惑ってしまった。単に胸のベルトを調整が甘かったのかもしれない。気付かずに調整をしていたのだろう、5キロ走ったくらいから、まったく気にならなくなった。
そして気がついた。「気にならない」感覚。
これこそが一番の魅力なのではないだろうか。

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陣馬山にて……ざ、雑すぎるだろ……。

胸も背中も、何かを身につけている、背負っているという感覚が薄い。腕を振っていてもそうだ。何かが動いたり、肩周りに違和感があるということがない。
当然荷物の重みはあるんだけど、物理的な煩わしさを覚えることなく、目の前の走ることに集中できる。走ることにおいてノイズを取り除き、集中力を引き出す……これが一番の魅力で、「揺れにくい」というのはそれを引き出すための要素の一つなのではないか。

この独特な逆三角形のシェイプもそうだ。

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ただ小さいから邪魔にならないというのではない。背中にありながら意識がそこにいかないように感じられる。表面の素材に伸縮性がない(=揺れない)というのも、それが狙いというよりは上で述べたことを実現するための手段なのではないか、なんてことを考えた。

収納には工夫が必要か

形が独特なので、収納には工夫が必要な場合も。たくさん物をメインの荷室にしまいたい場合は、特に逆三角形の尖っている下の部分に何を納めるか、などとあれこれ考えながらやってみるといいかもしれない。時には割り切ることも必要か。この空間は伸縮しないので取り扱いには注意が必要だ。

その分サイドポケットはビヨンビヨンに伸びるので「思っていた以上に入るな!」というのが実感できるはず。オプションの背面ポケットにジェルを入れていたら、素材の関係かメッシュが痛んでしまった。ジェルのパッケージの角との相性が悪いようだ。ジェルはサイドか胸のポケットにしまって、背面には「柔らかいモノ」を入れておいたほうがいい。

小さい、そして軽い

小さくて軽い、現物を見るとびっくりしてしまうほどだ。これも上で述べた「走ることに集中する」ための工夫なのだろう。一般のスポーツメーカーだとここまで割り切った軽量なものが果たして出せるのかな。もう少し生地に厚みを持たせそうな気がする。こういった設計もガレージメーカーならではの思い切りなのかもしれない。

かっこいいが正義

果たしてこれが私のようなヌルヌルなランナーにふさわしいギアかどうかは相当クエスチョンなのだが、大事なことは一つ。「かっこいいは正義」なのだ。かっこいいと思ったから使ってみた、それでいいと思うのです。どういうシチュエーションで使うかさえをわきまえれば。
FOCUS Ultraは、サイズの他に背面生地やファスナーの色を選択することができる。白は人気がありそうなので、あえて自分の好きな色であるブルーを選んだ。(ちなみに今はレッドが気になっている)
こういう自分で「選ぶ」「決める」というプロセスはモノへの愛着が湧く大切な要素だ。お値段も張るだけにここは存分に楽しむべし。

そんなわけで、ゆる〜いランナー目線で感想をいくつか挙げてみた。なかなかトレイルレースに出る機会がないので、使いたいが使う機会がない、もどかしい日々を過ごしている。6月のスパトレイルでは使う予定です。

月間の注文数が限られているので「気になっているんだけど、どうかなぁ〜」と悩んでいらっしゃる方の判断材料として少しでもお役に立てたら幸いです。

第6回 神流マウンテンラン&ウォーク (当日編)

前日編はこちら

前日飲みすぎたのかもしれない……4時半に目をさましてからずっとアタマが痛い。

偏頭痛なども普段からないので、頭痛は不慣れで苦手だ。

スタートまでに頭痛が治るとは思えない、困ったなぁ。

朝食はごはんをおかわりするほど快調だったが、頭痛は治まらずそのまま会場へ。

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◼︎最初の1000メートルの登りがキモのロングコース

ここで簡単にコースの概要を。神流マウンテンラン&ウォークは大きく分けて3つのコースがある。

・スーパーシングル・ペアクラス/50km、累積標高差 3,978m

・ロングクラス/40km、累積標高差 2,976m

・ミドルクラス/27km、累積標高差 1,997m

今回出場したのはロングクラス。もっともオーソドックスなクラスだと思われる。

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鏑木さんの前日の説明によると、このコースのキモは西御荷鉾山(11.4km)までの登り。

スタートからここまでで標高1000メートル登ることになる。我慢の区間だ。

これをクリアできればあとはあれよあれよと進んでいくという。確かにここをすぎれば緩やかな登りばかりだ。

ちなみにスーパーシングル、ペアは、ロングのスタートの前に10km、累積標高にして1000メートルが加わる。

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結局頭痛のままロングコースはスタートしてしまった。

頭痛のなか走るのは初めてで不安だったが、ロードのようなペースで走らないのでそれほど気にならない。
(そしていつの間にかゴールまで頭痛のことは忘れてしまった)

最初は神流の街中を走っている。家の前には神流の方々が立っていて旗を振って応援してくれる。

僕らも手を振りかえす、暖かいおもてなしだ。

我々にとって非日常なこの大会、神流の人たちにとっても非日常なイベントなのだろうか。

最初の急登にそなえてまったり進み、神流の方々の応援を楽しみながら徐々に急登エリアへ足を踏み入れていく。

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神流の物哀しいトレイル

先月のハセツネはストックに頼りっぱなしだったので、足だけで進むのは久しぶりだ。

追い越したりもしたが、こんな登りで頑張っても仕方ない。ここはゆっくり、慎重に進む。

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階段に到着すれば西御荷鉾山の頂上まであと少し。振り返ると絶景が広がる。

これは進歩なのかわからないが、キモと言われた西御荷鉾山までの道は思っていたほどきつくなかった(心拍は上がってしまったが)

このピークを抜けると、林道の多い区間となる。

山を登るよりも、林道のほうが精神的にきつい。林道のランはなかなか楽しいと思えない。

中途半端に走って、傾斜がきつい区間は歩く。単調な運動なのだ。

そんな区間を辛抱強く進んでいくと「絶景ポイント」という看板があった。

振り返ってみると、紅葉に染まった美しい景色が広がっているではないか。

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雨がぽつりぽつりと降り始めたが、とても綺麗な神流の自然。

 

ちなみにこの絶景ポイントから数キロ進むと、冷たいビールを提供してくれる私設エイドもある。

このコース、エイドは4箇所なのだが、それ以外に私設エイドが豊富でそれほど水分をもたなくても楽しめる。

とてもありがたかった、この場を借りて御礼申し上げます。

◼︎極上のふかふかトレイルを抜けて天空の集落へ

絶景を満喫したあとは「リタイアするとしても持倉の集落まではいってほしい」と言われていた29km地点の持倉エイドを目指す。

コース最高地点の白髪山(25km、標高1500m程度)を抜けてミドルコースと合流。

そのあとにまっているのはふかふかのトレイルと思いっきり飛ばせる最高に気持ちいい下り坂だ。

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ふかふか

神流のふかふかのトレイルは素晴らしいというが……実に気持ちいい。

今年走ったトレイルで一番走り心地がいい。本能のまま走って一気に下る。

落ち葉の下に木の根っこが隠れているのだろうか、そんなことを気にせずアタマを真っ白にして下る。

下り楽しかった!という声をいろいろなところで聞いた。

この下り坂を抜けて道路に出ると持倉集落だ。

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標高1000メートルにある集落だから天空の里と呼ばれているそうだ

この持倉エイドでぜひたべてほしいと言われたのが、お蕎麦。この集落の方々がいちから作ってくれたお蕎麦が絶品。

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あまりにおいしいのでおかわりしてしまった。

走っているとジェル以外の食べ物はあまり入っていかないが、この蕎麦は格別の味。

そばつゆも塩分を補給できるし、あと1杯はいけると思ったが後続のランナーのことを思い自重。

エイドなのでたくさんの人が集まっているが、鏑木さんの話だと去年までは7世帯だった集落は今年は6世帯になったという。

果たしてこのエイドは、このお蕎麦の味はあとどれくらい続けられるのだろうか。

こういった集落は全国の至るところにあるのだろう。横浜で暮らし、東京で働いていると見えてこない今の日本の側面の一つ。

そんなことを考えながら持倉のエイドを過ぎる。ここまでくればゴールまでは下りのほうが多くなる。

残り12km、少し登りがあるものの600mくらい下っていくのだ。

紅葉に染まる森のなかを駆け抜ける。下り坂だ、駆け抜けるといってもいいだろう。

アタマはどんどんクリアに、真っ白になっていく。気がつけば雨は本降りになっている。

でも体を動かしているのでレインを着るほどではない。最高の下りのトレイルを存分に味わう。

◼︎温かさあふれるゴールへ

街に出ると、ゴールまではあと1km強。

途中の私設エイド(地元の方)が「食べて行って!」というので断りきれず、きゅうりのつけものとラッキョをいただく。

うまい!本当はゆっくりしたかったが、身体がノッているので二つを食べてありがたくエイドから去る。

街頭には地元の方々がたくさんいる。

驚くことに「⚪︎⚪︎さん、頑張って!」と私の苗字で応援してくれる(どこにも苗字は書いていないが)

本当にうれしい。そんな温かさと感謝の気持ちに包まれながらのゴールだった。

ゴールの前にはマイクを持った鏑木さんがいて握手をした。

「素晴らしい大会でした」とか言えればよかったのだが、ゴール手前で興奮してて何を話したか覚えていない。

タイムは6時間前半。思っていたよりもあっという間のゴールとなった。

チップの回収のあとには「抽選会」なるものがあり、ゴール直後にガラガラを回すという初体験を味わう。

外れはティッシュ、味噌なんかも当たるようだったが、私は子供向けの恐竜のイラスト入った「じゆうちょう」をいただいた。

帰りのバスまで3時間以上あったので、近くの旅館のお風呂で汗を流し、畳に寝そべる。

このままだとバスを乗り過ごしそうだったので、旅館を出てビールとラーメンを食べる。

お店の人は「また来年も来てね」というが、参加者はきまって「来年は……当たるかなぁ」と笑う。

コース中のいろいろなところに「大会以外でもまた来て」というメッセージがあった。

ただ車をもたない今の生活だと現実的ではない。

自分にできることといったら、会った人やこうした場で少しでも大会に興味をもってもらうことくらいかもしれない。

あとは「また神流のトレイルを走りたいなぁ」と思って抽選に挑戦するくらい。

それでもいいじゃないか。よし!来年もエントリーするぞ!

 

2日間、セットで素晴らしい大会でした。関係者やボランティア、私設エイドの皆様には感謝の気持ちばかりです。

ありがとうございました。

第22回 ハセツネCUP その3

前回のつづき

月夜見山駐車場〜大ダワ(49.7km)眠りに落ちる

駐車場では補給のほかに着替えをした。

汗をかいたままのシャツでここまで来た。

夜は深い、これから朝方にかけてさらに冷え込むだろう。

ここでウェアを刷新することにした。

ファイントラックのタンクトップを新しいものに交換し、半袖のシャツからパタゴニアのキャプリーン4に。

1.5リットルの給水は、水500mlとポカリ1リットル。

スタート時3リットル積んだ水分は、ここまでで2.5リットル使っていた。

給水を終えると御前山へと出発だ。

もっとも標高の高い三頭山を過ぎたので、ここからは比較的楽なのかなと期待していたが、御前山への道は三頭山と同じように長く感じられた。

ただ傾斜のキツさといったものは、幾分楽だった。直前で休憩していたのも大きかったのかもしれない。

ただ下りは長く、キツかった。 

下りになると相変わらず呼吸が荒れる。

もうこれはゴールするまで治らないのだろう。腹をくくった。

下りきると公衆トイレのある「大ダワ」というポイントだ。

目標は何がなんでもゴールする。

そのためには程よい休憩が必要だ。

アスファルトに倒れこむ。

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何故か倒れ込んだときに撮った写真

アスファルトのひんやりとした感覚が気持ちいい。

あまりの気持ちよさに目を閉じた……少し休んでも残り20kmだ。ゴールには間に合う。

このまま深い眠りに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……着くかと思ったら、なぜか5分で目がさめた。なぜ?

5分という睡眠時間でも不思議なことに身体は随分リフレッシュできたようだ。身体が軽い。

空が青くなってきた。朝がやってきたのだ。

起き上がり、次のポイント大岳山を目指す。

大ダワ〜御岳山(58km)朝日を力に

大岳山は、山頂へ向かうにつれ岩場が多くなり、ストックをもって登るのが厄介になる。

そこからさらに上へ進むと、手で岩に掴まりながら登っていかなくてはならない。

ちょっとしたアドベンチャー要素のある山だ。

多くの……ほとんどの選手はここを暗いうちに進むのだから大変に違いない。

私はといえば、ここに辿り着くまでに美しい朝日がトレイルを照らし、空の色の移り変わりを楽しみながらゆっくりと進んできた。

明るくなると紅葉がすでにはじまっていることに気づく。

夜とは全く違う景色を見せてくれるのだ。これを味わえるのは遅い選手の特権かもしれない。

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大岳山山頂で補給。ゼリーを食べている人がいてうらやましかった。

山頂で休憩していると、スタッフのラジオから「ラジオ体操の歌」が流れてきた。

新しい朝が来た 希望の朝だ

希望の朝……にするためには、ゴールしなくてはならない。

水分の残量を気にしながら、最終CPの御岳山を目指す。

御岳山に向かう途中には水場があり、そこは使用することがルール上認められているのだ。

ハイドレの厄介なところは、取り出してみないと残量がわからないことだ。

フラスクに入れたお水は半分程度残っている。

山頂からしばらくは急な下りだったが、そのあとはわりとフラットな道が続き、走りと歩きを織り交ぜながら進むことができた。

川のせせらぎが聞こえてくる。橋を渡った先にある東屋、その少し先に水場がある。

水分補給をしたあと、顔を洗ってリフレッシュ。

御岳山というので再びピークに向かうのかと思っていたら、ゆるやかな林道の先にチェックポイントがあった。

あれ?ここがチェックポイントなんですか?と思わずスタッフに確認。

どうやら神社にやってきたらしい。

水場で一息ついたあと、あまりにさくっと到着してしまったので拍子抜けしてしまった。

ここは休まずに向かおうかなと思ったところで、プレートを見つけた。

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「ハセツネ」こと長谷川恒男氏の功績をたたえるプレートだ。

コース上にあるとは聞いていたが、チェックポイントにあるとはしらなかった。

せっかくなのでスタッフの方に記念撮影してもらって出発。

さぁ、最後の区間だ。

御岳山〜フィニッシュ(71.5km)雨のなかを走る

地図によると御岳山の次には日の出山という山がある。

そこまでの道はフラット基調な道を進んで、頂上手前が少しだけ傾斜がキツい程度。

わりとあっという間についてしまった。日の出山まで来れば、残りは10km。

金比羅尾根と呼ばれる下り基調の区間を抜けて、武蔵五日市へ帰るそうだ。

もう元気は残っていなかったが、残りわずかとなると感慨深いものがある。

大きなトラブルがない限り制限時間には間に合うだろう。

日の出山で最後の補給をする。

ハニースティンガー。ハチミツだ。

パッケージの口を開けてボーっとしていたら蜂が寄って来た。慌てて飲み込んだ。危ない危ない。

金比羅尾根は話を聞くと「意外と長いですよ」とのことだった。

そしてこの区間になってついに眠気が襲ってきた。

歩いたら完全に眠りに落ちてしまいそうで、呼吸の乱れがどうとかの心配を遠くへ追いやって走ることにした。

最後の最後、ようやく「トレイルランニング」をしている。

残り5kmを過ぎたところで雨が降ってきた。台風が近づいていることをすっかり忘れていた。

雨が加速の合図となる。

何人かを追い越して、急なコンクリートの道路を下りきるとついにアスファルトのロードに。

雨は本降りになっていた。でも、その雨が気持ちよくてフードをとった。

街にやってきてからゴールまでは数百メートルだったのではないか。

レースの余韻に浸ることもなくあっという間にゴール地点に到着。

ストックを持ったままゴール。

時計をみると21時間を経過していた。長かったなぁ。

達成感、そして悔しさ

何がなんでもゴールする!と思っていたハセツネ。

最低限の目標は達成したとはいえ、スタートギリギリの到着をはじめ反省すべき点はたくさんある。

ゴールしたぞ!という達成感とともに満足できていない自分もいて、途中で何度もリタイヤしようと思っていたのに「次こそは!」と思ってしまう。

私はロードと異なり、トレランに関してはゴールできれば万事オッケーという考え方だ。

だが、ハセツネは違う。どちらかといえばロードのような達成感も欲してしまうのだ。

なぜだろう。

来年挑戦できるかどうかわからないが、これで私のなかでハセツネが終わったとは思わない。

はじめてコースを一通り経験して、ようやく始まった、といったほうが適切かもしれない。

不思議な感覚、これがハセツネの魅力なのだろうか。

帰りの電車は2度乗り換えしたが、座った途端眠ってしまった。

乗り過ごすことなく帰宅できたことは褒めてあげたい。

第22回 ハセツネCUP その2

(前回のつづき

醍醐丸〜浅間峠(第1CP) ペースダウンの予感

15km地点の醍醐丸は試走のときとは打ってかわってたくさんの応援で山の中とは思えない盛り上がり。

ベンチに座って一休みという気持ちもあったのだが、応援からパワーをもらいそのまま走る。

ありがたい。

私にとってはここからがハセツネだ!と思っていた。第1CPの浅間峠までは7.5km。

ここまでは一気に行くぞ!と威勢良く駆け出したのだが、1kmほど進んだあたりから身体が重くなってきた。

疲れている……。よく考えたら渋滞での停滞が減ってきてからはほぼ身体を動かしっぱなしだ。

ここらで一度休むべきではないか。

薄暗いトレイルの間で揺れ動く心、これこそまさに疲労の現れ。

そこからさらに1kmほど進んだところでようやく決心。休憩だ。

ただの休憩ではない、ライトを取り出すための休憩。

気がつけば陽が沈みかけ足元が暗くなってきたのだ。

周りもライトを装着して走っている人たちが増えてきた。この休憩は必然。

補給、給水のほか、サンバイザーからbuffに交換。おでこに巻いたbuffの上からライトを装着。

途中からは完全に夜になってしまった。

どこかのサイトに「多くのランナーは浅間峠には明るい間に到着する」とあったが……やはり渋滞が響いているのか、単に私が遅いだけなのか。

遠くに灯りと応援の声が聞こえてくる。ようやく浅間峠だ。遠かった。

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ライトアップされた東屋には飲み物や食べ物がありそうな雰囲気だが、ここにあるのはブルーシートとお手洗いくらい。

トイレを済ませ、ブルーシートに座り込む。ジェルと持ち込んだおにぎりを口にする。

気温の低下が気になったので、ウィンドシェルを着用。

ここまでまだ22km。だというのになんだこの疲労は。果たして残り50km進むことはできるのだろうか。

絶望的な気持ちになる。

「よし!このままなら行けるな」「大丈夫大丈夫!」

隣の男性2人組はお互いのコンディションを確認し、手応えを得ているようだ。私と正反対。

ため息しかでない、一気に不安が募ってくる。

2人組が出発してから5分以上経過してようやく出発することにした。

第1CP以降はストックの使用が許可されている。疲れた自分にとって最後の希望がこのストックだった。

浅間峠〜三頭山(36km)快走、そして……

ストックというのがこれほど便利なものだったのか……登りの負荷が半減されたような感覚。

浅間峠での精神的な落ち込みがうそのようにすいすい進んだ。

ハセツネは序盤しか走ったことがなかったので、この区間のように走れる箇所が多いところがあるとは。

登りは慎重に進んだが、疲労の蓄積は少ない。

フラット気味なところはゆっくりではあったが多くを走った。

そしてあれよあれよと32kmの西原峠に到着する。

ここから先はコースの中間点であり、もっとも標高の高い三頭山へと続く道。長い登りになりそうだ。

ベスパを飲んで出発。

ここの登りは本当に長かった。終わりが見えない。ストックで負荷は減っているはずなのに、息が乱れてしまう。

気がつくと1歩1歩が遅くなって、抜かれることが増えているではないか。

ちょうど中間地点くらいに、ベンチがあった。たまらずベンチに座り込む。すると今度は雨が降ってきた。

さっきから霧がかかったような空気になっていたが、いよいよか。

雨のなかベンチに座っているわけにもいかない。前へ。

ここからまた長い登りがはじまった。雨のせいなのか、標高のせいなのか……寒い。

慌ててスタートしたのでタイツを忘れてしまったのだ。上半身は防寒も防水も準備できているが、下半身はアウト。

ショーツとゲイターで凌がなくてはならない。夜中になるにつれ気温はさらに低下するだろう。

不安は雪だるま式に増える。

三頭山の避難小屋についたのはその頃だ。

暖かい小屋のなかではエマージェンシーシートにくるまって眠っている人たちが。

そんな人たちの脇でレインジャケットを取り出し、雨対策をとる。またトイレ休憩もとった。

準備が遅く、暖かい小屋で地図を確認していたりしていて、すっかり長時間小屋で過ごしてしまった。

ここまで来ると山頂はすぐそこ。

標高1527m、三頭山の山頂。中間地点でありコース最高峰。

眺望を楽しむくらいの余裕があればよかったのだが、雨と寒さのあまり完全にスルー。すぐさま下山することに。

三頭山〜月夜見山駐車場(42km、第2CP)収まらない呼吸の乱れ

頂上を過ぎれば長い下りの区間。

下りは好きだが、夜間の長い下りは初めて。

滑って転倒する人を何人も見た。ここはセーフティに。

鞘口峠までの下りは距離は長く、傾斜は厳しく、前腿を容赦なく痛めつける。

鞘口峠に到着する頃には雨は上がっていたが、完全に前腿は終わってしまった感じ。

そしてもう一つ心配ができてしまった。これはゴールまでずっと自分を悩ませた。

呼吸の乱れが収まらない。

歩いてゆっくり下って来たのにゼーハーゼーハー息を吐き出しても、まだ二酸化炭素が残っているような違和感。

今までこんなことになったことがない。一体自分はどうなってしまったんだろう。怖くなる。

鞘口峠に到着し、座り込む。ジェルと給水をするけど、息は乱れたまま。

第2CPまであと4km。隣で座っていた女性がスタッフにリタイヤを申し出た。

リタイヤはあまりに寒かった三頭山山頂で一度考えた。

そして今、もう一度リタイヤを考えている。この呼吸の乱れは恐怖だ。

でもハセツネを楽しみにしていたのだ。

せめて給水が唯一提供される第2CPまではいかないとハセツネ感がないじゃないか。

ひょっとしたらもう少ししたら調子がよくなるかもしれない。

ストックを握り前へ進む。

ロードでの4kmなんて何でも無い距離であっという間だけど、トレイルはそうはいかない。

「また登るのか」「あと何キロなのか」

腕にはスントを付けているのに、見て確認する余裕もなくなっていた。

下りは呼吸が乱れるので歩き、フラットなところだけ小走りすることにした。

第2CPのまばゆい灯りが、ハセツネの終わりを告げる光のようにみえた。

とにかく休もう、休んでダメなら諦めよう。意識のあるうちに自己責任で最善の判断を下さなくてはならないのだから。

シューズを脱ぎ、大きいブルーシートにザックを放り投げて、その脇に倒れ込んだ。

第2CP、ボロボロになって到着。

思った通りに何一ついかない。いらだちが募って深呼吸がうまくできない。

少し目を閉じれば楽になれると思ったが、あまりの寒さでまったく眠れない。

すぐさま起き上がって補給をはじめた。

つづく

第22回 ハセツネCUP その1

日本山岳耐久レース 長谷川恒男CUP——「ハセツネ」と呼ばれるこの大会を2014年のメインレースに位置づけていた。

そんな私が会場に到着したのは、スタート20分前、12時40分。

会場につくまで、電車のなかでリザーバーに飲みものを詰め、乗り換えの空き時間に駅で着替えるという有り様。

慌てて体育館に荷物を放り込み、スタート最後尾でゼッケンや計測用のチップを装着している間にスタートしていた

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長いスタートの列。私は最後尾からのスタートに……。

今までロード、トレイルといくつかの大会を走ってきたけど、こんな準備不足というか、よくわからない状況でレースがはじまったことはない。

スタートの時間は13時。

「お腹がすいたなあ」と思っても、私はすでにコース上。スタート前に必ずいくお手洗いにも行けなかった。

不安と「どうにでもなれ」というやけっぱちな気持ちが混ざり合いながら、楽しみにしていた初めてのハセツネがはじまった。

夜間走がメインとなる、71.5kmのレース

ここでハセツネの概要を簡単にまとめてみる。

コースは奥多摩山域の71.5km。

五日市中学校→今熊神社→市道山分岐→醍醐丸→生藤山→土俵岳→笹尾根→三頭山→大岳山→御岳神社→金比羅尾根→五日市会館前フィニッシュ

制限時間は24時間と関門にシビアなトレランレースとは異なり余裕をもった時間設定。

ちなみに累積標高は4800メートル程度といわれている。

また、スタートが13時と遅い時間に設定されているため、全てのランナーが夜間走行を強いられる。

(また殆どのランナーが夜を徹して走ることになる)

そして他のトレランの大会と一番異なるのは、エイドがない、水分補給は1カ所で1人1.5リットルまで、他社から物の受け渡し不可というルール。

要するに他者頼らず自分の力と持ち物でゴールしろというレースなのだ。

そのため、背負うもの背負わないものの選択は個々人にゆだねられる。全ては自己責任。

水はどれくらい必要か、ゴールまでに必要な食料は、ジェルは何個持って行けばいいのか、雨や寒さを凌ぐためには?

これらを自分の実力に照らし合わせて設定していく、この装備の判断は正直大変。

「最後は会場で他の人の装備なんかもみてゆっくり決めよう」と思っていたが、スタート直前の到着で当初の予定はパー。

あれこれ悩んだくせに最後はザックのどこに何を入れたのかもわからないまま走り出していたのだ。

ハセツネ渋滞

ハセツネの名物?と言ってもいいのかもしれないのが序盤の渋滞。

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スタートから1.5km地点。すでに渋滞ははじまっていた。

人一人分程度の細いトレイルを序盤から走るので渋滞が発生する。

そしてこれから少しでも逃れようと多くのランナーがスタート直後から全力疾走する。
(渋滞にハマればそこで休憩もできるし)

最後尾からスタートした私は完全にお手上げ。

スタートから15kmの醍醐丸という地点まではところどころで停滞しながらゆったり進むことに。

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集団ハイキング

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ハイキングは楽しいねぇ……。

少し進んでは渋滞による停滞、また進んでは……というのが15km続く。

「もうこれはトレランではないのではないか?」「いやハセツネというのはそもそも……」

みたいな問答が脳内ではじまり気が滅入ってころ、ようやく列がスムーズに動き始まる。

それがちょうど試走した15kmの醍醐丸。

何がなんだかわからないままスタートしたレースもここまでは知っているゾーン。

そしてここから先の56kmが未知のゾーン、本当のハセツネ。

試走の効果は大きかったようで、ここまでは「ああ知ってる」という感じであっという間に来てしまった。

このペースで行ければいい感じじゃないかと思えた。

だが試走をしてないここから私にとって本当のハセツネだ。

そしてこの直後から次々とハセツネの洗礼を受けることになるのである……(つづく