タグ別アーカイブ: マラソン

鹿児島マラソン 2016

1月の「いぶすき菜の花マラソン」に続き、今月は初開催となる「鹿児島マラソン」に参加した。どちらも鹿児島県内のマラソンでわたしにとっては初めての参加となる。両方でも新鮮な気持ちで同時期に参加できたので、今後どちらにエントリーするか考えている人の判断材料にでもなれば幸いだ。
参考:菜の花マラソンのレポート

こちらが驚くほどの気合の入りよう

鹿児島に到着して驚いたのが、地元の気合の入りようだ。特にテレビ番組では様々な番組で本場前から鹿児島マラソンを取り上げていた。特に驚いたのが当日のテレビ放送を地元の2局が担当するという。東京マラソンでさえ日テレとフジが隔年で放送するが、同じ日に時間を変えて2つの局が中継するとは……。地方では当たり前なのだろうか。東京ではありえない充実した放送体制である。

160304-01

空港にて

「なるほどこれは相当盛り上がっているんだろうな」とお祭り気分で前日にゼッケンを受け取りに公園へ行ってみると……人がほとんどいない。

160305-01

ゼッケンの受け取りは驚くほどスムーズ(というか人がいない)

真昼の時間帯だというのに。公園のエキスポ(?)にはブースも人気あるが、ランナーはボチボチといったところ。盛り上がっているのか、いないのか心配になりながら当日を迎えた。

 都市型マラソンのトレース版

「菜の花マラソン」がローカル感満載の「おもてなしマラソン」だとすると、こちらは都市型マラソンのトレース版といったところ。前日のエントリー、エキスポ、早すぎるスタートブロックの閉鎖時間(1万人規模で厳密に行う必要があるのか?)、そしてテレビ中継と知ってる人には「あるある」なシステム。だけど地元の人にとってはそれが「新鮮」だったりもする。いろいろな大会に出ている人でタイムを気にしないのであれば「菜の花」の方が「新鮮」かもしれない。

160315-01-2

給水にはありませんでした

1回目なのでこなれていないのは仕方ない。荷物を預ける地下駐車場の入り口への案内不足、周辺のトイレ不足などがそれだ。こういった点は回を重ねるごとにドンドン改善していく。ただ、1回目から致命的な問題はスタートまで見受けられなかった。2時間前に来た私はのんびり、マイペースにいつもの大会のように準備することができたし、不満はなかった。

天気は曇りだがめちゃくちゃ暑いなかスタート

3月の鹿児島は暑い……。天気は曇りで「いい感じ」だったが、この日の予想最高気温は20度。マラソンなんかやってられるかという暑さである。着替えのさいに履いておいたタイツを脱ぎ、ゲイターに切り替えたが、スタート前に早くも邪魔になり、アームカバー共々「厄介なことになったな」と思いながらスタートを迎えた。スタートは開会式でゲストランナーの方々の挨拶が終わった途端、10秒前のカウントダウンが突然始まり、周りの人たちが慌ててGPSのスイッチを入れていた。なかなか斬新なスタートである。

ほぼ海沿いの、想像以上にハードな42km

コースは下の図の通り。

160306-01-6

鹿児島の市街地がスタート地点になっているが、そこを走るのはファンランの区間になっている9km強で、それ以外はほとんど海沿い。お祭り気分のマラソンを楽しむならファンランで充分だ。そこから先は、ひたすらストックな区間となっている。

実は「このコース、風向き次第では走りやすいのかも」と期待していた。
「何かおかしいぞ」と気付いたのは15kmくらいだろうか。そして20kmすぎからは思っていたよりもずっと早く訪れたつかれ具合に「ふ、フザケンナヨこれ」と苦笑いしてしまった。
というのも、このコース高低図が悪い。これを見てほしい。

160306-01-5

0メートルと20メートルの目盛りがめっちゃ細いから、18km〜32kmくらいまで25km前後を除けばほぼ平らに見える。ただ実際走ると全然違う全然平らじゃない。海沿いの平らな、湘南国際マラソンのようなコースを想像していたのだが、「全然違うじゃねーか」とやり場のない怒りが込み上がってきたぞ。

この「平ら」に見える海沿いの区間は

  • 細かいアップダウンの連続
  • アスファルトが粗い
  • バンク(傾斜)がきつい

のだ。アップダウンについては、説明はいらないだろう。アスファルトの荒さは、着地する場所がゴロゴロしているというか不安定というか、接地のさいに疲れそうな感じがするのだ。そしてだめ押しがカーブの傾斜。体が……傾いてしまう。左右綺麗な姿勢が維持されないので、それほど多くないがきつく感じられる。

これらはコース案内では伝わっていない箇所。当然地元の人たちは試走なりして感じ取っていたのかもしれないが、初開催ならではの「あけてびっくり玉手箱」てきなエッセンスを存分に味あわせてもらった。

そんなわけで私自身は30km過ぎくらいから「いつもの失速」が始まると踏んでいたが、25kmの時点で失速が始まっていた。それ以降は「こんなはずはない」「こんなはずはない」と漏らしながら、ヘロヘロ進む展開。

160306-01-3

写真で見るとゆるい傾斜の陸橋だが、これがラスボス。

橋を下って、市役所の脇を抜け路面電車の一本道に出る。そこですぐにゴールなのかと思いきや、ゴールらしきものが見えない。どこだ一体どこなんだと進んでいるとようやくゴールを案内する柱が見えてなんとかゴールした次第。

160306-01

これだと遠くからだとわかりづらいのでゲート型だと助かる。

思ってたよりもずっとキツくて笑ってしまった。菜の花ほどじゃないけど、期待していたのとはちょっと違ったね。そしてあと数秒で3時間40分を切れたという微妙すぎるタイムに再び苦笑い。ゴールのあとはメダルやタオル、バナナなどの記念品をいただき、着替えのあとには豚汁とおにぎりまでいただいた。特に豚汁は美味しかった。

私が走っているうちは終始曇っていて、それでも暑いという印象だったが、地下の駐車場から出ると綺麗な青空が見えてきて「これは気温と日差し的にもシャレにならないな」と思った。

160306-01-2

ゴール後、青空と桜島で最高な景色(だが暑い)

初開催なので細かい課題はあるのかもしれないが、全体的には滞りなく運営されていたし、地元の方々のあたたかい応援もあって楽しかった。初大会の東京の時、あるはずのバナナや給食がすっからかんになってた時の衝撃に比べたらどれもなんて事ない。県外からやってくる人にとっては桜島を見ながら走れるというのは、鹿児島ならではの魅力といえよう。これから回を重ねることに運営もランナーもお互いに高めあって行ける大会になるはずだ。

「鹿児島」か「菜の花」か

走る前は「タイムなら鹿児島、おもてなしなら菜の花」と思っていた。上で述べたようにタイムを出せるコースだと思っていたが、実際に走ってみると印象はずいぶん変わった。東京マラソンって走りやすい方なんだなぁと思ったくらいなので、タイムなら鹿児島とはいえなくなった。

そこで改めて考えて直してみると「お祭りなら鹿児島」と思うようになった。地元の人たちの知名度、テレビ放送、賑やかな応援、すべてがお祭りなのだ。マラソンの翌日、翌々日にもテレビで特別番組が放送されたというので、「テレビを見て走りたくなった」と思った地元の人たちも少なくないだろう。本当はキツい運動なのに「なんか楽しそう」な雰囲気にやられて、盛り上がって参加して、ヘロヘロになって……そうやって恒例のお祭りになっていくと、地元の人たちの新たな共有体験の場や、県外の参加者と鹿児島をつなぐ新たな機会になっていくはずだ。

もう少し経って、「こなれた頃」に参加するとずいぶんと印象が変わるかもしれない。そんなことを思った鹿児島マラソンだった。

第35回いぶすき菜の花マラソン大会

16年最初のレースは九州、鹿児島

もうずいぶん日が経ってしまったが、今月10日に開催された「いぶすき菜の花マラソン」に参加してきた。昨年は様々なレースを走ったが、マラソンは2月の東京マラソン以来だ。

トレランだと半分以上歩く私だが、マラソンではゴールまで走り続けなければならない。当たり前のことだが、久しく走り続けていないとこれが精神的に辛く感じられる。おまけにこのマラソン、高低図を見るとアップダウンがハンパないではないか。

160128_01

トレランみたいな高低図

「マラソン=タイムアタック」になりがちだが、起伏に富んだコースを前にロクな練習もしていない私はタイムなど望むことができないことは明白だった。

かといってタイムを全く意識せずに走るのも味気ない。いくらタイムが望めないとしても、だ。そこでざっくり4時間は切りたいという最低限のルールだけをもって走ることにした。なので時計で細かくペースやタイムをチェックすることもしない。中間地点のタイムを見れば、展開が見えてくるだろう、そんなスタンスで臨んだ。

絶景をめぐる42キロ

160128_02

アップダウンについてはざっくりとイメージを入れて、いざスタート。上の図にある通り10kmまでは我慢だと思っていたが、5km手前のギザギザのような細かい起伏で心が折れる寸前に。そこをなんとかやり過ごし、10kmの長い登り坂を登りきったところから絶景タイムがスタートする。

マラソンで景色を楽しむことは、あまりないのだけれどこのコースは本当にバリエーション豊かで走っていて飽きがこない。大会の名前にある通りの菜の花の黄色い絨毯、その向こう側にそびえる開聞岳、池田湖だけではなく、終盤には海沿いを走る。よくぞここまで自然を盛り込んだなというコースで面白いのだ。

10km以降は下り基調になることもあり、ペースアップを図ったが中間地点のタイムは1時間50分、思ったよりも伸びていない。ここから終盤にかけて失速することも考えると、意外と厳しいと思った。次は30km地点でタイムを確認することに。

この大会は「おもてなし」が評判となっているが、想像を上回る私設エイドの数に驚く。カツオの料理があったりして、ここはゆっくり休むべきなんんじゃないかとコース中何度か悩んだ。写真を撮ったり、食べ物を楽しんだり、ファンランなら最高の大会だな。

スタート前にゲストの瀬古氏が「35kmすぎの心臓破りの坂」について述べていたが、高低図を見て私もここが肝だと思っていた。ここまでバテずに行くことができれば4時間を切れるはず。事前に25km走ったで30kmあたりから失速予定だったが、35kmまではなんとか気力が続いていた。海沿いで見晴らしが良く、遠くに登り坂が見える。小さい「点」が上に向かっているのもわかる。「ああ、あれを登るのね」

その坂はまっすぐ登り切るのかと思いきや、カーブで坂がさらに続くというトラップがあったものの、気持ちを切らすことなく走りきった(ペースは遅かったが)。

思い通りには行かず、残り3キロで大失速

ここを登り切れば坂を下って、平らなロードをゴールまで走っていくだけだ。4時間も切れそうだし、何の心配もない。あとはちょろ〜んといくだけだな、なんて思っていたがそう上手くいかないのがマラソンだった、私はそのことをすっかり忘れていた。

39キロ当たりの何の変哲もない、平らな一本道で急に体が動かなくなった。頑張ってどうにかなるものでもない。「ここで終わってしまったか」と同時に「よくここまで持ちこたえられたな」とも思った。ここからのわずか3キロがひどく長かった。気持ちはあるけど、前へ行けない心と体のバランスが崩れきったままゴール。ネットタイムで3時間46分。あの大失速がなければ45分は切れたのではないか。こう「たられば」を考えてしまうのもマラソンの楽しさなのだ。

160128_03

参加料5000円、驚異のおもてなし、対する鹿児島マラソンは??

最近のマラソンは参加料が1万円を超えるものが少なくない中、昔からあるこの大会は5000円と昔ながらの価格をキープしている。それだけでも見事だと思うのだが、参加賞の種類がハンパなくてゴール後に「こんなにもらって大丈夫なのか」と心配になった。

  1. 参加Tシャツ
  2. ゴール後にもらうバスタオル
  3. そば or うどん
  4. おにぎり
  5. おしるこ
  6. さつまいも(蒸してある)

フード類は食券を受付時にもらい、スタート前後好きな時に食べられる。
上記に加えてコース中に用意されている、私設エイドの数々だ。コースはきつい。タイムを望むのは難しいかもしれない。ただ、変化に富んだ美しい風景とエイドの食べ物や応援、そして参加賞とコストのバランスは素晴らしいに尽きる。

そんないぶすき菜の花マラソンのライバルとなりそうなのが、今年3月に初開催となる「鹿児島マラソン」だ。こちらの参加料は1万円と菜の花マラソンの倍。鹿児島市内を走るフラットなコースが特徴。

ハートフルな菜の花マラソンに対し、東京マラソン以降爆発的に増えた「今風」の鹿児島マラソンを鹿児島の人たちはどのように評価するのか、興味は尽きない。

ちなみに私も3月に参加する予定なので、菜の花との比較という点で感想をまとめてみたいと思う。

第25回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100kmの部)

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの100kmの部(4 lakes)に参加してきた。
※装備などについては前回のエントリーを参照

当日のスタートは午前4時半。東京とは異なり、山梨県富士吉田市は今が桜満開のお花見シーズン真っ只中。そんな山梨の朝方はとにかく寒い。

150419-01

スタート地点、朝方というよりも夜。

前回のエントリーにあったように、寒い大会だというのは聞いていたので多少厚着をしてスタート直前まで待って、直前にウィンドシェルのなかに来ていたウェアを一枚ザックにしまってスタートブロックへ。

走り出すとあっという間に体は暖かくなるが、少しでも立ち止まると一気に体を冷やしてしまいそうだ。スタート地点の競技場からまずは下り基調で山中湖へ向かう。コースマップによると、山中湖をぐるっと1周したあと再び競技場に戻るとある。
「ってことは、今下った長い坂を登らなくてはならないのか」なんてことを考えるとゾッとしたが、先のことは考えず今だけを見ることに。

走り自体は思ったよりも体が動き、調子も良さそうだと思ったが15km手前あたりでトラブルが起きた。お腹を下したのだ。山中湖沿いは公衆トイレが充実していたので、とても助かったのだが、以降お腹に妙な違和感を残したまま走り、エイドにつくとかなりの確率でトイレに立ち寄ることになった。

トイレを待つ時間を含めたタイムロス、そして奪われる体力。全てがマイナスの方向へと向かっていくなか、ゴールを目指さなくてはならなくない。最悪の展開だ。

150419-01-2

山中湖から眺める富士山、神秘的だ。

ズルズルとペースは遅くなり、気がつくと周りはブロックスタートで自分よりもあとにスタートした人たちばかりになっていた。周回遅れをしているような気分になる。

山中湖から競技場に戻る長い登り坂は35km付近でやってきた。長い登り坂。ところどころ歩きながら進む。徐々に走りよりも歩きのほうが多くなっていく。そして坂を登りながらやってきた第3関門(38.7km)。
時計をみると関門15分前だということが発覚。ギリギリじゃないか。このままでは完走できない。危機感が募る。競技場への登り坂を走れないということは、フラットと下り坂はしっかり走らないと相当厳しいことになる……。そんなことを頭に叩き込みながら先を急ぐ。

150419-01-3

河口湖畔。桜の見物客で大変にぎわっていた。

 

お腹の妙な違和感は残ったままだ。走りだけに集中できればいいのだが、意識の2,3割はお腹へいく。下腹部にも力が入ってしまう。もっと走る方へリソースを集中させたいのだが、それができない。これがきつい。

桜の綺麗な河口湖を抜けて56.6kmの第3関門に到着。真っ先に時計を確認すると関門1時間前。けっこう走ったつもりだったが、それでも1時間しか余裕がないのか。気持ちが落ち込む。

西湖から精進湖へ向かう道は長い下り坂だった。精進湖へ向かうランナーが坂道を下る一方、精進湖から西湖へ戻るランナーはその坂道をひたすら登っていた。ゾッとした。西湖を一周したあと、この坂を登り続けなければならないのか。ただ先のことを考える余裕はない。関門時間を意識しながら前を急がねばならない。

精進湖を半周したところでたどり着く第4関門には25分前に到着。相変わらずギリギリな展開だ。そんなときでもトイレにいかなくてはならない。苦しい展開だ。

「次の関門まで8kmなのに1時間半も時間があるんだ、これは余裕だ!」なんて声がエイドから聞こえてきた。精進湖から西湖へ戻る登りのために設定しているのだろうか、それにしても1時間半もかかることはない。この区間全てが登りではないのだから。登りは全部歩いた。それでも80.6kmの第5関門までの区間で1時間以上の余裕を作ることができた。

次の関門までおよそ15km。長い……15kmと考えると一気に滅入ってしまうので、給水所を一つのゴールとして考える。5kmなら走り続けることはできなくても、前へ進むことはできる。給水所に到着したら、また次の給水所までの距離を確認する。95km地点にある最後の関門、第6関門までの15kmが一番精神的には堪えた道だった。ここまでで1時間30分の余裕をつくった。
残り5kmで1時間半。これならゴールできそうだ。相変わらず休憩所ではトイレに向かっていたが、ここでやっとゴールを確信した。とはいえ油断は禁物だ。

最後の5kmを分解すると序盤は登り3km、それが終わると下りが2km。
登りのコースは覚えている。山中湖を終えて河口湖へ向かうとき駆け下りた坂を今度は登らなくてはならないのだから。その距離3km。足はとうに限界を迎えている。駆け上がることなどできない。 ゆっくりだが着実に歩みを進める。

登りきったあとにやってくる最後の下り区間でスピードをあげて、その勢いのままスタート地点の陸上競技場に戻ってきてゴール。制限時間の35分ほど前にゴール。やっぱりギリギリだったな。

100kmのウルトラマラソンの大会に初めて出た。3月の大江戸ナイトランは112kmをほぼ走りきることができたが、今回はボロボロ。お腹のトラブルといい、戦い抜く準備ができていたとは言いがたい。何度も「関門にひっかかってリタイヤになってくれ」と思いながら走っていた。

お腹のトラブルや不安を抱えながらのゴールだったので直後は涙が出てきそうになった。ただ嬉し涙なのか悔し涙なのかはわからなかった。

来月の野辺山ウルトラマラソンも厳しい戦いになることは必至だ。万全の体調で気持ちを切らさず、ゴールを目指したい、今度こそは。

THE NORTH FACE “Ultra Repulsion Race”

先日の東京マラソンで履いたシューズがこれ。

150212-01-4THE NORTH FACEの「Ultra Repulsion」シリーズ。

ノースフェースといえばトレイルランニングのギアを一式発売していて、私も「Ultra Trail」というシューズを好んで履いているが、今回のシューズはそれらとはちょっと違う。

日本向けのロード用シューズ

150212-01-2なんでもこれは、国内企画の商品でおまけにロード用シューズなんだとか。だから海外の人から見たら「こんなの見たことないな」っていうシューズになるのだと思う。

国内企画の商品なのだから、足型が日本人にフィットしている……はずだ。外国人に比べ足幅が広いとされる日本人にあった足型となっているにちがいない。ランニング市場ではアシックスやMIZUNOなど国内メーカーが強い。それは長距離を走り続けるにあたり日本人にあったシューズを提供しているというのが大きいはずだ。初心者の方であれば、不慣れな長時間の運動の際に足に合う合わないというのは、大きな選択要因になるはずだ。

ロードシューズというのは、少々意外。だが、国内のみの販売である程度の売り上げを確保するためには、パイの大きいロードを狙わざるを得ないといったろころなのだろうか……なんて最初は思ったんだけど、このソールを見ると……

150212-01-3

 

ソール前方に突起物あって、こいつがけっこうグリップ効く。だから速いランナーはトレイルレースでも使えるんじゃないかと思った次第。メッシュ素材で砂ほこりや土がジャリジャリ入ってきそうでトレイルで使う気にはなりませんが、最近はこの辺の境界線も曖昧になってきているのかもしれない。まぁ私のように遅いランナーは普通のトレイルシューズでいいのです。

東京マラソンで使ってみた

早速東京マラソン2015で使ってみた。フルマラソンを1本走っての印象をまとめておこう。今シーズンはこれまでつくばマラソンと勝田マラソンを走った。そのときは、アシックスのターサージールを使用。

ターサージールは反発力が凄まじくて、着地するとバチコーン!って跳ねて想定を上回るスピードが出るシューズ、だと思っている。これが身体ができあがっていると良いのだが、結果序盤からのオーバーペースを呼び起こす要因にもなりそうで、怖いなと思っていた。

それに対してこのウルトラ・レプルージョンは、その名前からしてめっちゃ反発力がありそうだが、実際走ってみると「ほどよい反発感」が印象に残った。ターサージールの、「シューズに走らされている感覚」とは違って、「自分で走っている感じ」ペースメークができる手応えがあった。

自分の足にはこのくらいの反発力がちょうどいいのかもしれない。反発が少ないってのもいやだし、などと思いながら東京マラソンを走っていた。結果としては32km以降ペースダウンしたわけだが、15kmくらいから「やばいなぁ」と思いながらもラスト10kmまで持ちこたえられたのは大きかった。

反発力についてばかり書いてきたが、このシューズ、紐がいい。細いわりにほどけないぞ。ターサージールは紐がほどけやすくてまるでダメ。そういうストレスを持たずに42km走ることに専念できるというのも大事なこと。靴ひもを変えるというのも選択肢になるが、私のように雑で面倒な人もいるはずだ。

また、足型については日本人向けと聞いたが、幅広い感じではない。試着してためしてほしい。もともとTNFのトレイルシューズを使っていたので私の場合は違和感なく履いていたが、店舗で確認すべき重要なポイントだろう。

150212-01

スウェーデンっぽいカラーリングは好みだ。

 

テレビCMで流れているプーマの新しいシューズも反発性を謳っているようで、これが今のランニングシューズのトレンドなのかもしれない。自分の走力にあった反発性というのは、店舗の試着で判断するのはなかなか難しいと思う。本当は10kmくらい走って選ぶことができればいいのだが、そうはいかないだろう。

そんなわけで無責任で雑な結論になるが、私のような3時間30~40分の間を漂う、サブ3.5に届かないくらいのランナーの人は、このシューズは選択肢に入れてもいいのではないだろうか。
本当はもっと速いランナー向けっぽいけどねw

サブスリーランナーのための決戦用ロードランニングシューズ!【最大3000円OFFの超お得クーポン...

価格:11,230円(税込、送料込)

東京マラソン 2015 (激走編)

EXPOの話などはこちら

作戦はない。ただ走り続けるだけ

スタートブロックに到着するとあっという間に開会式がはじまり車椅子の部がスタート。その後、国内外のゲストランナーが紹介され、いよいよマラソンのスタートとなる。僕のいたCブロックはスタート前にはスタートのある都庁第1庁舎と第2庁舎の中間くらいの位置になっていた。

スタート前になると、それまで来ていたビニールのポンチョや合羽を脱いで道路に投げ捨てていく。いつからかそれが当たり前にようになっている。少し前にいた外国人は厚手のパーカーを脱いで、放り投げていた。ワイルドすぎる。けっこう綺麗なパーカーだったぞもったいない……。

周りを見渡すと外国人が多い。去年は台湾の方が特に多いなという印象だったが、今回は様々な国々の方が全般的に増えている、という印象。3万6000人のうち、およそ5000人が外国人ランナーなんだとか。これも東京マラソンが醸し出す非日常の一つだ。

42kmを駆け抜けるにあたって、みなさん様々なプランを立てていることだろう。私も本当は序盤から中盤は抑え気味で入って、後半に差し掛かったあたりからペースをグイグイ上げていく走りをやってみたい。ネガティブスプリットとかいうあれだ。
ところがまともにトレーニングをしていないため、一度ペースを落とすと後半にあげる力があるとは思えない。落ちたペースのままゴールしてしまいそうなのだ。本来はトレーニングからそういうことをやっておかないといけないのだ。

となると、いつものことながら何も考えずに走るしかない。
昨年11月のつくばマラソンは35km、1月の勝田は28kmで力尽きた。さて、東京はどこまで持ち堪えることができるだろうか。自分のペースでどこまで粘れるか、それがG僕のマラソンとの向き合い方になっている。昔のように42km維持することができればいいのだが……。

150222-01-2

紙吹雪が舞うなかスタート。トップ選手から1分半ほどで走り出すことができた。

淡々と走り続ける序盤

多くの人が叫び声をあげる異様なテンションのなかレースがはじまる。外国人が多いからなのだろうか。負けじと私も声を上げる。スタート直後に心拍数を見たらゆっくり走っていたのに190もあって大変驚いた。

走り始めてすぐにトイレに行きたくなった。ただスタートからしばらくはトイレが混雑している。できるだけ時間をロスしないトイレはないかなと思いながら淡々と走る。すると5km地点手前のトイレが二人しか並んでいなかった。これはラッキーだった。1分半ほどのロスで済ますことができた。これ以降もコースのトイレを見てみるとCブロックからのスタートだと、5kmすぎるとあまり並んでいることはなかった。他の大会と比べてトイレのポイントが多いというのもあると思うが。ただ、去年は最終ブロックからだったのでどのトイレもかなり列が伸びていた。後方スタートで関門時間を気にしている人はトイレでロスする時間も注意したほうがいい。

トイレのロスがあったからなのかはわからないが、5km過ぎから少しペースがあがった。キロ5分を切り始める。といっても、普段のペースに乗っかってきたといってもいいので、意識してペースを落とすということはなく、このリズムをある程度刻んでいければいいのかなと思うようにする。あっという間に10kmの日比谷公園を抜けて、東京タワー、15km過ぎの品川駅前で折り返し。再び田町、増上寺、日比谷公園に戻ってきて有楽町方面に足を運び、山手線の線路をくぐる手前で中間地点に到着だ。

我慢、忍耐の中盤

実は15km過ぎからいつものジョギングよりも身体がフワフワしている気がしていた。なんというか力が入らないような。いやぁな気がしていたのだ。意識しすぎると悪い方にいってしまいそうで意識の隅っこに押しやって、前だけを見て走ることに集中した。半分過ぎたところで一つ目のジェルを食べる。

東京マラソンの区間で苦手なのが、日本橋〜浅草〜日本橋の区間。浅草の雷門まで行けばスカイツリーも見えて楽しいのだが、そこまでの道がとにかく単調で、楽しくないのだ。コースも平坦なので淡々と走っていくしかない。ただ、日本橋に差し掛かった23kmあたりから「けっこうきつい」感じになっていた。ペースはキロ5分を切ることはできていたが、果たしてどこまで持ち堪えることができるか、なんてことを考え始めていた。

浅草橋から雷門までが長く感じる。雷門の賑やかなエリアを通り過ぎて、今度は浅草橋から茅場町までの区間が長く感じる。気持ちが少しずつ弱気になっていく。浅草橋を抜けて30km地点に到着。なんとかキロ5kmペースを維持できているが……。自分に限界が来ていることはよくわかっていた。

茅場町に到着した32km地点の給水ポイント、ここで足がなくなったことを確信した。給水後の走り出しに勢いがない。残り10km、ここまでだったか。先月の勝田と比べればなかなか持ちこたえたじゃないか、と少し自分を讃える。

足がなくなったここからがマラソンだ。

力尽きた終盤からがマラソン

3時間半を切れたら……という淡い期待はここで打ち砕かれてしまった。ここから現実的な目標を探す。3年前の東京は3時間42分。この記録を更新するのは最低限の目標になった。銀座和光の交差点を曲がって今度は東銀座、築地本願寺を目指す。35km地点が遠い。

35kmすぎの給水ポイントで3度目のジェルを食べる。走り出したところですぐにコース最大の難所佃大橋があることを思い出す。トップスピードを走りながら飲む。

東京マラソンの終盤はベイエリアに差し掛かるため橋が増える。そのためここからは起伏のあるコースへと様変わりするので、はじめて走る人は面食らうかもしれない。

「ゴールしてからいくらでも歩くことはできます」
佃大橋の登り坂でボランティアの方が声をかけてくる。「そのとおりだ」というランナーの声が聞こえてきて少しだけ笑ってしまった。スピードはでないけど、登り坂が増えることで単調なコースにようやく変化がでてきたのは楽しい。

佃大橋を渡ると、豊洲、東雲、そしてビックサイトのある有明に差し掛かる。有明の手前で40kmのチェックポイントを通過。そして最後の給水ポイントがやってきた。ふらふらになって給水の前で立ち止まり、ポカリを手に持ちながら給水所の区間を淡々と歩く。その間にゆっくり飲みながら、時計を見る。

あと2km。足をつったりしなければ3時間42分の記録は更新できそうだ。つくばの3時間33分は現実的じゃない。ただ3時間40分は切れそうだな。そこが今回の着地点になりそうだな、なんてことを考えながら走り出す。正直力尽きてからは上で掲げていた現実的な目標も思わぬトラブルがおきたら、達成が危うくなると思っていた。それがすごく怖かった。やっと「大丈夫だ」と思えたのが40km。

ビックサイトへ向かう橋の上が41km地点。時計を見ると3時間30分5秒。うまくいけばこのくらいにはゴールできていたのだろうか、いや今の自分の実力だったらないな、なんて思いながらビックサイトへ。

ゴールのある東館の駐車場に入ると42km地点のゲートが見えてくる。私が東京マラソンで一番好きなのがこのピンク色のゲートだ。これをくぐればあとは192m一直線に走るだけだ。タイムは3時間26分台だった。

150222-01-3

タイム的にはたいしたタイムではない。自己ベストでも、今期のベストでもない。想定内におさまった記録だと思う。でも、なんだろう「よくやったな」って思えるのはゴールしたあとのボランティアの方々が、必要以上にゴールを喜んでくれるんだよね。これは東京マラソンならではだと思う。タオルをかけてもらって、メダル、ポカリ、カロリーメイト、バナナ、みかん……様々なものを受け取る間にたくさん声をかけてくれる。ハイタッチを交わす。あの声がけがあるのとないのでマラソン走り終わったあとの印象がガラっと変わるんじゃないか。あのボランティアの方々に救われている人は私以外にもいると思う。これが東京マラソンの良さなんじゃないかな、などと思ったり。

4度目の東京マラソン、すごくきつかったし、苦しかったけど、すごく楽しんじゃったなって思えたのが、このゴール後に荷物受け取りまで歩く一本道だった。

2年連続で楽しんでしまった東京マラソン。来年はさすがに当選しないかな。でもこの楽しさがやっぱり特別だからまたエントリーしちゃうんだろうな。

参加した皆様、ボランティアスタッフの皆様、おつかれさまでした。

東京マラソン 2015

150219-01

昨年に引き続き、今年も東京マラソンを走ってきた。

今回で4度目の東京マラソン、前日ではなく初めて初日にエキスポへ行った。

比較的穏やかな平日のエキスポ

150219-01-2

150219-01-3

150219-01-4

夕方仕事明けに行ったんだけど、思ったよりも人が多く、無料でグッズがもらえるような人気のブースはかなり列が長かった(といっても、前日に賑やかさと比べたらずいぶんおとなしいものだけど)

150219-01-5

150219-01-6

出展企業で目を見張ったのは、アシックスのブース。

150219-01-7

ロックフェスのように大量のTシャツを販売するんだけど、ブースの四方八方がTシャツに囲まれていてTシャツワールド全開。

150219-01-8

全員もらえる参加賞のTシャツを毎年クソダサくしておいて、その分グッズの物販であれこれこだわって一稼ぎしようなんて考えていないと思うが、こうも豊富なTシャツを見てしまうとそう思わずにはいられない。

東京マラソンエキスポほど、豊富なメーカーのランニング関連商品を眺めることのできる場はない。抽選ではずれた年でもできるだけ参加するようにしている。土曜日は各社のブースでトークショーなども開催されるので、参加しないランナーでも楽しめるはずだ。おすすめです、東京マラソンEXPO。

受付を木曜日に済ませたおかげで、金曜日は軽くランニング、土曜日はマリノスの試合を見たりしてゆっくり週末をすごすことができた。

厳戒態勢のスタートエリア

そして迎えたレース当日。

今回の東京マラソンは例年以上にテロ対策が厳しかった。ペットボトルなどの飲料の持ち込み不可、傘もダメ、仮装にもガイドラインが加わった。レース中にランナーと一緒に走る「ランニングポリス」なる組織まで結成されていた。

私はいつものようにスタート2時間前には会場に到着していた。いつも2時間余裕があれば、準備をするのに十分だと思っている。ただ東京マラソンにおいては少し足りないくらいだ。

6時50分過ぎには新宿駅に到着。7時過ぎには厳戒なスタートエリアの入り口へ。

150222-01

 

空港のような金属探知機のあるゲートをくぐっていく。ここに達するまでに係員に2度ゼッケンを提示した。朝は雨が降っていたので、傘とはここでおわかれ。折りたたみ傘もNGだ。私は家で出番のなかった捨ててもいいようなビニール傘を持参していた。荷物のチェックは一人一人やっていくので時間がかかる。私は5分程度の待ち時間で済んだが、遅い時間に到着したランナーはひょっとすると大変だったかもしれない。やはり2時間前到着が基本なのだ。

ゲートをくぐるといよいよ着替え……と行きたいところだが私はまずお手洗いへ向かう。この時間はトイレが空いているのだ。ちなみにこの日、スタートまでにする行動はこんな感じだ。

  1. トイレ
  2. 着替え
  3. 水分補給
  4. トイレ
  5. 荷物を指定のトラックへ預ける(スタート50分前)
  6. トイレ
  7. 指定のブロックへ移動(スタート25分前)

ちなみに4番以降のトイレは待機列がぎっしり伸びている。別にいかなくてもいいが、並んでも間に合う余裕があるから念のために行っておく、そういう時間も確保できる。

東京マラソンはスタートから結構前に指定ブロックに移動しないと最後尾スタートとなる。荷物を預ける指定されたトラックがスタート位置から遠かったらどうだろう。3万人が動き回る道路だ。渋滞するかもしれない、そのせいで最後尾スタートになるかもしれない。最後尾だとトップ選手がスタートしてから30分くらい待たないといけないかもしれない、極寒のなか薄着で。

何が起こるかわからないから、早め早めに動いておく。そのためには2時間程度の余裕がどうしても必要なのだ。

私は特に制限時間を意識していたわけではないが、ほどよくスタートブロックに収まってほっと一息ついてそれほど長い時間が経たないうちにブロックへの入場がしめきられていた。

あとはスタートを待つだけだ。

つづく

勝田全国マラソンへ

2015年最初のレースとなる勝田全国マラソンに参加してきた。

150127_1

昨年は大会直前の腰痛でDNSとなったため、今年は走るのを楽しみにしていた。ところが、大会2週間前から体調を崩し風邪でダウン。風邪薬が手放せない日々が続き、トレーニングどころか毎日働くことで精一杯な状況に。
ぶっつけ本番の42kmはあまりに危険だったので、直前の金曜日に試しに5km走ってみたら、息があがってとてもきつかった。「これはまずい」とすぐにわかった。
そんなわけで完走できるのか確信がもてないままスタートを迎えた。

150127_2

タイムのことは考えず、とにかく完走すればOK。LSDの一つだと思って走ることにした。最初の5kmは特に抑えて走っていたと思う。
このまま行けばセーフティーなランを存分に楽しむことができたのかもしれない。

個人的には11月のつくばマラソンのようなタイムを意識した走りではなく、抑え気味に淡々と走っていたつもりだが、それでもペースが上がってしまうから大会は怖い。気がつくとキロ5分ペースで25km地点まで走ってしまった。

病み上がりで自分の本気ペースが長持ちするわけない。トイレに寄った28km地点の公民館から完全に失速。足を使い果たしてしまったことを実感。

タイムのことは考えないようにしていたが、25kmまでいいペースで走れていたのだ、途中からは「最低でも4時間は切りたい」という欲が芽生えていた。
30キロ時点では、今のペースでは無理ではないがかなりギリギリといったところ。キロ6分はキープしなければならない。給水含めて。走れない足ではこれがキツかった。

なかでも34〜35kmの間にあるアップダウン3連発がきつい。精神的に一番堪える区間にこんなものをもってきたコース考案者はかなりのSだと思う。そしてそのアップダウンを乗り越えたあとの35km以降の給水地点までの道、これがとても遠く感じられた。フラットな区間だけど、それが退屈に感じらてきつい。終盤はアップダウンがあったほうがきついしスピードはでないけど、なぜか精神的に楽になっていた。

39km地点でようやく4時間切りを確信し、3時間54分でフィニッシュ。
ゴールの後は倒れこんで、しばらく起き上がれなかった。

150127_3

2年ぶりの勝田マラソンで大きく変わったなと思うのが、街頭で応援してくださる方々の私設エイドの充実っぷり。公式エイドではないんだけど、手厚いサポートの区間が多くなっていた。今回は体調のこともあって、かなり頼ってしまいました。本当にありがたかったです。
コース自体は起伏も多く、都市型マラソンになれてしまうと鍛錬のような大会と位置づけているんだけど、街の方々のサポートの厚い大会になっていて、少しイメージが変わりそうな感じがしました。今回で5回目の参加でしたが、重ねるごとにあたたかみのある大会になっています。

今年は「勝田の風」になれなかったので、来年こそは風になるぞ!

ホノルルのランニングショップ、Running Room へ。

ハワイに行く前に読んだ「Number Do」のハワイ特集に影響を受けて、行きたかったのが「Running Room」というランニング専門店。

ワイキキ周辺だとフットロッカーなどはあるけど、専門店はない。
外国のランニング専門店なんてちょっと楽しそうじゃないか。

ところが、このお店がワイキキからだと結構歩くんだな。

150110-01-16

歩いている途中に美味しそうなお店が……もうここで食事しちゃって満足しそうになるが我慢

天下一品がハワイにあるなんて……こっちのこってりはどんな具合なんだろう、などと考えながら歩いているとようやくお店を見つけることができた。

ワイキキから20分くらい歩いたかな、遠かったぜ。

150110-01-13

外観、写真左手の看板が一応目印かな、あまり目立たないけど

店内で目に入るのが、ショップオリジナルグッズだ。
パイナップルのプリントが入ったTシャツやタンクトップが目を引く。

150110-01-14

ボディは信頼のアシックス製、ガシガシ運動に使えるぞ

一目で「ハワイ」ってわかるので、お土産にもいい。
バックプリントにはショップのロゴが入っている。

私は在庫サイズの関係でタンクトップと、ショップのサンバイザーを購入。
タンクトップは夏場のレースで活躍してくれるはずだ。

150110-01-15
週末にはグループランをやっているようで、店内には案内が書いてあった。

ジェルなど補給食も揃っている、ホノルルマラソンの前に買い忘れたものがあっても困らなそうだ。

やはり……残念なのはロードのアイテムが中心。
トレラン専門のギアは見なかったような気がする。
H.U.R.T.100を走るようなランナーはどこで揃えているのだろう。

*Running Room
819 Kapahulu Ave, Honolulu, HI 96816

このNumber Doはおもしろかったです。

第34回 つくばマラソン

⚪︎ 1年ぶり、フルマラソンに挑む

先日の神流マウンテンラン&ウォークが終わって、トレイルランニングを楽しんだ1年の達成感に包まながら日々を過ごしていた。

まさかこんなに早くつくばマラソンがやってくるとは思っていなくて、事前に走ったのは3度で計30km。

準備不足は明らかだ。上の30kmは日にちが近づいてきて慌てて走ったものだ。

トレイルランニングをやっていたのだからマラソンは大丈夫でしょう?という声もある。

でも、それはしっかりとトレイルランをやっている人のことではないだろうか。

関門ギリギリ、完走できれば大勝利というスタンスで、全体の半分、いやそれ以上かな、歩くトレイルラン。

景色やエイドの食べ物を楽しむ時間もある。

それと比べてマラソンは42km走り続けなければならない。

目標タイムだってあるだろう。景色をボーっと眺めている時間はない。

昨年のつくばマラソンは散々だった。

20kmすぎから苦しくなり、力が入らなくなった。それでも25kmまでは頑張れたものの、そこでノックアウト。

フラフラとコース中を漂い、走っては歩きの繰り返し。

終盤になって少し体力は持ち直したものの3時間42分でゴール。満足のいく結果とはならなかった。

昨年同様今年も準備はできていない。

ただ、去年と違うのは……トレランはやっている。それが果たしてどれほどのアドバンテージになるのはかはわからないけど。

⚪︎ 前半は様子見のペース

昨年の記録を確認すると、運動不足のくせになんとかサブ3.5を目指そうという無謀な走りをしていたことが一目瞭然。

序盤は1キロ=4分40秒前後で走っている。

これは2年前の一番早かったときのペースだ。

それを練習せず体力も落ちているなかやろうとするからダウンしても驚かない。

でも1キロ=5分だったら……20km走るのにムリはない。

まずは中間地点のある21キロをキロ=5分で走ってみよう。そしてそのときの身体の具合を見て残り半分のことを考えよう。

これが練習不足の僕が42kmをしっかり走るために考えたプランだった。

20141125_01

筑波大学のキャンパスは毎年紅葉がキレイで心が和む

一応SUUNTOで記録を計りながら走っていたが、あまり時計を見ることはしないように。

自分にとって心地いいペースを探っていけば、キロ=5分近くになるはずだ。

今回序盤はペースやタイムよりも、意識したのは心拍数。

これを手元でモニタリングしておいて、ペースメイクの材料にしようと考えたのだ。

(急激に心拍数が上がるようだったらペースダウンするとかのレベルだけど)

つくばのコースはフラットが多くて気持ちがいい。視界は狭く、前だけを見て淡々と走る。

何を考えて走っていたのか、まったく思い出せない。何も考えていないのだろう。

心拍数を見て、タイムをたまに確認する。キロ=5分のペースより20秒ほど早いペース。

「ちょっと早いなぁ」と思いながらも、身体がこのペースの波に乗っているようで心地いい。

疲れはない。ここでペースを落とすと却って疲れてしまいそうで心配になる。

「まぁいい、中間地点まではこのままで走ってみよう」

中間地点手前の折り返しは応援の多いエリア。

音楽を聴いているのであまり応援は聞こえないが、賑やかな雰囲気でテンションがあがる。

さぁまもなく中間地点だ。青い計測用のシートを踏んだところで腕時計に目をやった。

⚪︎ サブ3.5に挑む

ネットタイム1時間43分で中間地点を通過。

想定よりも2分早い。

身体の具合は……疲労はあるけど去年のように25kmで力つきることは……なさそうだ。

選択肢は2つ。

  1. 全力で走って2年ぶりのサブ3.5に挑む
  2. 今年最初のフルマラソンなのだから無理のないペースで42km走りきる

走りながら……考える。でも考えている時間はそれほどない、レースに集中しなければ。

20メートルほど考えて、一つ目の選択肢を選んだ。サブ3.5。もうムリかもしれないと思っていた。

だけど、記録の出やすいつくばだったら……まだ体力が残っている今年は数少ないチャンスじゃないか。

残り21kmをキロ5km程度のペースで目標は達成できる。

ここからは手元のジェルを補給する。給水の時間は多少長くなるが、無理は禁物だ。

20km、30km、35kmで補給だから残り2回。これはしっかりやる。

昨年力尽きた25kmを通過する。まだ力がある、辛くないといえば嘘だ。でもまだバテる感じはしない。

30km通過。

時計を見る。まだ大丈夫だ、ペースは維持できている!残り12キロ!

そして次のチェックポイント35km地点。

少し落ちてきたか……でもまだ大丈夫だ。ここからが正念場だ!と気を引き締めた直後からだ。

身体が……動かない。

重い、次々に追い越されていく。これだ、去年の失速と同じだ。

ああ、来てしまったか……という気持ち。残り7kmであと少しだったのに、これで終わりか。

張り詰めてきたテンションが一気に緩むのがわかった。頑張っても動かないのだ。

やる気がないわけじゃない、仕方ないじゃないか。ゲームセットだ。

周りのランナーに追い越され続ける自分は果たして今、どんなペースで走っているのだろう。

時計で確認すればすぐにわかるが、時計に目がいかない。

そんな余裕はない。もう前を見ているだけで精一杯。

目標の達成は難しそうだ。

でも、無理だとわかっていて残り7kmであきらめちゃうのも格好悪いし、いや達成できないこと自体がカッコ悪いのはよくわかっているんだけど、ここはせめて体力が続く限り悪あがきするしかないだろう。

身体中の筋肉が悲鳴をあげているなか、もう一踏ん張りさせる。

履きなれないシューズのせいなのか、足の裏は痛いし、左の足首は鈍い痛みが続いている。

歩いているランナーを見ると誘惑に負けそうになる、もう歩きたくて歩きたくてたまらないのだ。

だけど、この挑戦を次の大会につなぐためには悪あがきするしかないのだ。

とりあえず給水以外は絶対に歩かない、最後まで走りきる。

手元にあった「トップスピード」を飲む……わかっていたがスピードは戻らない。

気がつくと筑波大学のキャンパスに戻っていた。

相変わらずドンドン追い越されていく。35kmからゴールまでの間に果たして何百人に追い越されたのだろう。

こっちだって必死に走っているというのに。

終盤にペースを上げる走り、僕が憧れるスタイルをする人たちが羨ましくて堪らない。

それに対して今の自分惨めな姿といったら、涙が出てくるな。

残り3kmの看板にはfate/stay nightのアーチャーのセリフをもじった言葉が書いてある。

「こいつを抜いてしまっても構わんのだろう」

ああ、俺はもう抜き去るだけの力はないのだよ、抜かれる一方だ。

残り1kmくらいになれば力が込み上がってくるのかなと思ったけど、そんなことはなかった。

時計をみると3時間29分。間に合わなかったなぁ。

だけど終わっていない、自分の戦いはまだ続いている。

42km通過。ゴールのトラックが見えてきた。スパートだ。走れ!と念じる。

ゴールゲートを目視できてからようやくスピードがあがってきた。100メートルあるかないかのスパートでゴール。

20141125_02

 

⚪︎ あと少しのようで遥かに遠い4分。

ネットタイムはギリギリ3時間33分。

ペットボトルをもらってトラックの脇にしゃがみ込む。しばし放心。

目標は達成できなかった、おまけ身体を強引に動かし続けたせいかキツくてキツくてたまらない。

悔しさがないわけじゃないけど、終わってみるととても充実した走りをすることができた。

後半は目標のために本気で挑むことができた。

走っているときはそれだけのことしか考えなかったし、純粋にタイムに挑めた充実感があった。

1点だけに集中できた充実感、そのために身体を消耗させること。

久しぶりに走ってみてマラソンってこういう楽しさがあるんだなって前向きになれた。

走る前までは「42km走り続けるなんてゾッとするわ」という心境だったけど、このゾッとするのが楽しみなんだ。

シーズン最初のマラソンでそう思えたのは本当によかった。

2014年は色々な大会に出てみたけど、最後の最後でマラソンの楽しさを思い出した。

この手応えを年明け以降のマラソンにつなげていきたい。